【株式会社 夢眠ホーム 夢眠ちば】Webで施設見学

病院から介護施設に転職した看護師さんの中には、医療行為に携わる機会が少なくて物足りなさを感じる方も多いようです。「株式会社 夢眠（むうみん）ホーム」が運営する介護付き有料老人ホーム「夢眠ちば」では、看護師による医療サービスを充実させて、医療依存度の高い方や終末期の方も受け入れているんだとか。往診医や介護スタッフとの連携も図りやすく、チームで働く楽しさも味わえるそうなので、さっそく見学に行って働きやすさを見つけてきます。

「夢眠ちば」へのアクセスは、「ユーカリが丘駅」から徒歩約20分。すぐ近くにバス停「東邦大学佐倉病院」があるためバス通勤も便利ですが、敷地内には無料の職員用駐車場が完備されているので、マイカー通勤者が多いそうです。玄関では、施設長の池部さんが迎えてくれました。「当施設は『夢眠ホーム』の第1号施設で、入居者様の近年の医療ニーズの高まりから、介護職だけでなく看護師も24時間常駐し、施設内には訪問看護ステーションを併設しています」。

まずは、併設の訪問看護ステーションへ。訪問看護サービスを利用している入居者様は多いですか？「はい。当施設では、医療依存度の高い方や難病・がん末期の方も積極的に受け入れ、看取り支援に力を入れているため、医療保険で訪問看護を利用する方が多いです。こちらの訪問看護ステーションは、当施設専属の事業所で、一般在宅への訪問は行っておらず、施設の看護師が兼務しているんですよ」。難病・がん末期の入居者様は常時15名前後いらっしゃるそうです。

お次は、ナースステーションへ。こちらの施設では、看護師による医療サービスが充実しているそうですね。「ええ。経管栄養・喀痰吸引・点滴・バルーン・ストーマの管理など、介護施設で認められているほとんどの医療行為に対応できる設備・物品を整え、往診医と連携しながら対応しています。一般的な介護施設で働くイメージよりも、看護技術が求められる場面が多いので、病院の経験を発揮しやすい職場です」と、看護師さん。

つづいて、運営する「株式会社 夢眠ホーム」について詳しく教えていただきました。「当社は全国で幅広い介護事業を展開し、サ高住・デイケア・有料老人ホームなどのグループ施設を拡大しながら成長を続けています。全国でさまざまな医療機関を運営する『夢眠グループ』の一員なので、グループ病院やクリニックと連携できることが強みで、現在、千葉県にはグループクリニックが1施設のみですが、今後はもっと増えていくと思います」と、施設長。

入居フロアの一角で、夜勤者への申し送りが始まりました。「申し送りでスムーズに業務の引き継ぎを行っているので、どの職種も残業はほとんどなく、毎日ほぼ定時に退勤しています。スタッフ全員が何かしらの委員会に所属していますが、委員会活動や勉強会は原則勤務時間内に開催しているため、家庭やプライベートを大切にしながら働くことができるんですよ」と、施設長。ワークライフバランスに十分配慮し、子育てとの両立も応援しているそうです。

つづいて、シフト表を見せていただきました。休みの希望は通りますか？「はい。ほぼ100％通るように調整しています。希望休は月2日申請できるルールですが、それ以上の希望にもできる限り対応し、家庭の事情による突発的なお休みにも理解を示しています。夏と冬には3日間ずつ特別休暇があります。有休をしっかり消化しないと、勤怠管理を行う本部から『有休を取得してくださいね』と連絡が来る体制になっています」。働きやすさが整っているんですね。

デイルームでは、介護スタッフさん達が活躍していました。「介護スタッフは、中堅・ベテラン層が中心で、8割以上が介護福祉士の資格を有しています（2021年10月）。質の高いケアを提供するため、介護スタッフの採用では初任者研修以上の資格を必須にしており、入職時は初任者研修の方が働きながら介護福祉士を目指せるように応援しています」と、施設長。施設長も介護福祉士資格を有し、介護現場での経験があるそうです。

居室に伺うと、新人介護スタッフさんの指導が行われていました。「入職後は、業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、マンツーマンの丁寧なOJTを実施しています。ひとり立ち後も、困ったことがあれば先輩を頼って大丈夫ですし、経験豊富な先輩が多いので、誰に相談しても的確なアドバイスがもらえて安心です」。気さくで明るい介護スタッフさんが多く、新人さんとのコミュニケーションを大切にしているそうです。

「こちらは、近くの特別養護老人ホームと合同で開催した納涼祭の様子です」と、写真を見せてくれました。別法人の施設ともつながりを大切にしているんですね。「ええ。周辺にはさまざまな介護施設や医療機関が充実していて、法人を超えた医療・介護・福祉のネットワークを築き、地域の高齢者の方の暮らしを支えるために連携しています」。近隣施設のスタッフとは顔の見える関係のため、合同イベントも盛り上がるそうです。

お次は、職員の食事も調理している厨房へ。「福利厚生として、昼食と夕食をリーズナブルな従業員価格で提供しており、職員たちから美味しいと評判です。お昼休みはみんなで食事をしてコミュニケーションを取ることが多く、いつも賑やかな雰囲気です。入居者様の急変や看取りの対応が続くと精神的に落ち込みやすくなりますが、休憩時間は美味しいごはんを食べて一旦仕事を忘れてリラックスして欲しいと思います」。

最後は、入居フロアに多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「スタッフ同士の仲が良いので、居心地が良く、毎日仕事を楽しむことができています。入居者様の医療ニーズが高くて大変な面もありますが、そのぶん人員配置が手厚いですし、残業はほぼゼロで、有休をしっかり消化できるので、結婚・出産後も安心して働ける環境です」と、皆さん。魅力的な職場ですね！今日はありがとうございました。

――おつかれさまでした。医療ニーズの高い介護付き有料老人ホーム、いかがでしたか？

医療依存度の高い方や終末期の方が多い施設は、仕事量が多くて大変なのでは？と考えていましたが、残業はほぼゼロで、希望休が通りやすく、働く環境に満足しているスタッフの方ばかりでした。また、人間関係も良好で、仲間と協力しながら業務に取り組んでいて、すごく雰囲気の良い職場でした。

――見学をしていて、印象に残ったことはありますか？

介護スタッフの人数が充実していて、8割以上が介護福祉士の資格を有していることです。経験豊富な中堅・ベテランススタッフが中心なので、新人さんは的確な指示が得られて心強いことはもちろん、看護師さんにとっても良きパートナーとして頼れる存在のようです。

――では、ここはちょっと、というところは？

看護師に求められる医療行為が多いため、日常生活支援が中心の介護施設で働きたい看護師さんにとっては向いていない職場かもしれません。訪問看護ステーションの業務も兼務するので、在宅療養や看取りに関する支援を深めたい方におすすめの職場です。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

施設長を筆頭に、パワフルで前向きなスタッフさんが多く、職種間のコミュニケーションが活発でした。看護部や介護部門の管理職の方も気さくな人柄で、フレンドリーに接してくださるので、新人さんも溶け込みやすい職場だと思います。