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まいほーむ北千住(東京都足立区)の介護福祉士さん - 発見!この街のカイゴー仮面 |介護21


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私、編集部のエリリンが、施設の取材中に出会った魅力的なスタッフさんの働き方や考え方をご紹介して、勝手に「カイゴー仮面」に認定しちゃうコーナーです。介護の仕事に携わる方、介護の仕事に興味を持っている方にお届けします♪
2015-05-18|まいほーむ北千住(東京都足立区) 介護福祉士

今回は、看護小規模多機能型居宅介護施設で介護を心から楽しむ介護福祉士さんです。

まえがき

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さてさて、今回取材に伺ったのは、東京都足立区にある、北千住訪問看護ステーション併設の、看護小規模多機能型居宅介護施設(かんたき)「まいほーむ北千住」さん。かんたきは小規模多機能型居宅介護と訪問看護が合体した複合型の在宅サービスです。

取材に対応してくださったのが、副所長の笠嶋さんで、前向きでとってもいい雰囲気の男性です。キャリアは13年目とのこと。お話を伺っちゃいましょう。

ちょこっとインタビュー

インタビューの最初に、自己紹介をしてくれました。「私は介護の専門学校を卒業後、健和会グループの老健で10年間働き、2011年3月の当施設のオープンから、副所長として現場をまとめています。プライベートでは3人の子どもをもつ父親で、オフの日は子どものソフトボールチームのコーチとして熱血指導に明け暮れています!」とのこと。いい笑顔ですね~。では、お仕事のこと、いろいろ聞かせてください。

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──長く介護の現場で働く中で、一度も転職を考えなかったですか?
はい。一度も考えたことがないですね。私はお年寄りと話をするのが好きなので、普通の人が感じているほど、仕事をしている感覚がないと思います。お爺ちゃんやお婆ちゃんの笑顔を見ていると、なんだか癒されて、仕事という感覚を超えて楽しめるんですよね。最近は、地域によって受けられる介護サービスに差があるので、自分の頑張りが、身近な人の老後の安心につながっていると思うと、嬉しいですよ。
──“かんたき”って、わかりやすく言うとどんなものですか。
通い(デイケア)・泊まり(入所)・訪問(看護・介護)と、多様なサービスを提供し、医療・介護ニーズの高い在宅療養者と家族を支えるサービスです。ご家族の負担を減らしながら、在宅療養者を支えていくサービスのひとつですね。病院を退院していきなり在宅ではなく、かんたきを間にはさむことで、在宅の暮らしに慣れていただいたり、ご家族に介護指導をしたりすることができます。そして在宅復帰後も、同じ職員が、通い・泊まり・訪問のサービスを通して本人と家族をサポートして行けるのがかんたきの特徴です。
──働く側にとってはどうですか?
3つのサービスに関わることで、総合的な視点を養えるところに魅力を感じますし、専門職としてのスキルアップにもつながります。新しい気付きもたくさんあります。私は訪問介護で利用者様のお宅を訪れた時、施設では問題なく生活できているのに、自分の家では苦労されている現実を見て、とても驚きました。私たちが目指すのは「在宅生活を支えること」なので、「自宅での暮らしを安定させるために、施設でどう過ごせば良いのか」を考えるようになりました。認知症で、ゴミが捨てられない方のお部屋を見た時も驚きました。在宅復帰後の「ゴミ捨て」をどう支援していくかなんて、老健で働いていた頃は考えたこともなかったです。かんたきでは、そうした自宅でできていない部分の支援を行い、その後の様子まで確認しています。自宅と施設、両方の様子が見えるからこそ、やるべき支援が明確になるんですよ。
──母校で介護職の先輩として話をする機会があるそうですね。
はい。そうした機会に必ず聞かれるのが「介護の仕事で食べていけますか?」という質問。私は必ず、「真面目に働けば、マイホームもマイカーも持てて、奥さんと子どもを養える収入を得られますよ」と答えています。“介護職=稼げない”というイメージを払拭したいんです。お休みだってちゃんと取れます。私、オフは子どものソフトボールチームのコーチをして「ノック100本~!」と叫んでます(笑)。良いオフがないと良い仕事はできないですから。もちろんこの仕事は決して楽じゃないし、利用者様の命を預かる責任もある。でも、本当に大きなやりがいがあります。私は「介護っていい仕事だぞ~!」と、声を大にして言いたいです(笑)。

【インタビュー後記】 勝手に認定!

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介護職が活躍する新たな職場として登場した“かんたき”。国の方針も「施設から在宅へ」という方向だし、笠嶋さんのように、いろいろな仕事ができることに魅力を感じる人には、ぜひオススメしたい職場です。笠嶋さんは、介護を心から楽しんでいました。お年寄りの心を開くフリートークが上手だったなぁ。

というわけで、私エリリンが、新しい時代の高齢者介護を見つめ、家族を含めた在宅支援に取り組む笠嶋さんを勝手に「カイゴー仮面」に認定! 笠嶋さん、これからの活躍に大いに期待しています。エリリンでした!