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東かなまち桜園(東京都葛飾区)の介護福祉士さん - 発見!この街のカイゴー仮面 |介護21


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私、編集部のエリリンが、施設の取材中に出会った魅力的なスタッフさんの働き方や考え方をご紹介して、勝手に「カイゴー仮面」に認定しちゃうコーナーです。介護の仕事に携わる方、介護の仕事に興味を持っている方にお届けします♪
2018-02-23|東かなまち桜園(東京都葛飾区) 介護福祉士

今回は、ショートステイで働く魅力に気付いた介護福祉士さんです。

まえがき

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さてさて、今回取材に伺ったのは、東京都葛飾区にあるユニット型特養「東かなまち桜園」さん。こちらは、少人数制のユニットケアの特徴を活かして、入居者様主体のケアに取り組んでいる施設です。介護職の介護福祉士率は約8割と高く、キャリア開発に積極的な職員が多く活躍しているんだとか。

取材中に、入居者様に笑顔で寄り添うスタッフさんを発見しました。入所部門ではなく、ショートステイ部門に勤務されています。お名前はHさんで、キャリア2年目とのこと。

ちょこっとインタビュー

お話を伺ったところ、「ショートステイへの配属が決まった時は、正直戸惑いました。でも今は、すごく重要なポジションであることに気付いたんです!」とのお言葉が。

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──なぜ、ショートステイの配属決定に戸惑ったんですか?
長いスパンで、入居者様の生活に寄り添ったケアに取り組みたかったからです。特養は、「終の棲家(ついのすみか)」とも言われるように、最期までの生活を支援する場じゃないですか。入居者様と家族のような関係になるには、ある程度の時間が必要ですし、数日~1カ月の利用しか受け入れないショートステイでは、信頼関係が築けないのでは?と考えていたんです。
──でも今は、やりがいを感じているんですか?
はい。働いてみて、すごく大事な役割を担っている部門だと感じました。ショートステイの利用目的は、「同居家族の休息のため」というイメージを持っていましたが、実際のところは、「将来的な入所に向けて、施設環境に慣れるため」という方も多いんです。特に独居世帯の方は、ショートステイをお試しで利用して、入所するかしないかを判断される傾向にあります。住み慣れた自宅から、介護施設へと生活環境を変えるって、大きな決断ですからね。
──ショートステイで受けた印象が、施設入所を左右してしまうわけですね。
そうなんです。だから、「ショートステイ=短期間」ととらえてはいけなくて、その後の長いお付き合いを見据え、安心して入所していただけるよう、個々の生活ニーズに寄り添ったケアを心がけています。当施設には、ショートステイを経て入所に至る方も多く、そういう方にはときどき入所フロアに会いに行くんです。私のことを覚えていてくれると、すごく嬉しいですし、仕事にやりがいも感じられます。
また、ショートステイの利用者様からは、在宅されている方の目線から、施設について貴重なご意見をいただけることがあります。施設の改善点などを指摘された際は、入所部門で働くスタッフとも共有し、現場のサービスを日々見直していますよ。
──素晴らしい取り組み!すてきな施設ですね。
当施設では、入所後も自宅と変わらない生活を送っていただけるよう、家庭的なインテリアにこだわり、入居者様の生活リズムに合わせたサービスを大切にしています。各ユニットでは、入居者様の起床時間や、食事のタイミングなどの希望を伺った上で、その時間帯に必要な人員数を見極めて、シフトを作っているんです。従来型の特養と比べると、業務が効率的でない部分もあるかもしれませんが、私は当施設の方針がすごく好きです。

【インタビュー後記】 勝手に認定!

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ショートステイの利用ニーズや、求められる役割について、私はまだまだ勉強不足でした。Hさんのお話を聞いて、施設入所に不安を抱く高齢者も多いことがわかりましたし、その不安を解消に導き、入所につなげるショートステイのスタッフさんって、すごいなと感じました。利用者様一人ひとりのニーズに耳を傾け、生活に寄り添ったケアを大切にしているHさん。素敵でした。

というわけで、私エリリンが、勝手に「カイゴー仮面」に認定! Hさん、これからの活躍に大いに期待しています。エリリンでした!