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葛飾ロイヤルケアセンター(東京都葛飾区)の介護福祉士さん - 発見!この街のカイゴー仮面 |介護21


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私、編集部のエリリンが、施設の取材中に出会った魅力的なスタッフさんの働き方や考え方をご紹介して、勝手に「カイゴー仮面」に認定しちゃうコーナーです。介護の仕事に携わる方、介護の仕事に興味を持っている方にお届けします♪
2018-09-20|葛飾ロイヤルケアセンター(東京都葛飾区) 介護福祉士

今回は、老健で入居者様の夢を叶えている介護福祉士さんです。

まえがき

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さてさて、今回取材に伺ったのは、東京都葛飾区にある老健「葛飾ロイヤルケアセンター」さん。こちらは、2018年春に老健として最高ランクの「超強化型」の認定を受けています。入所定員150名と地域最大級の施設規模を誇り、在宅復帰支援はもちろん、退所後の在宅療養支援にも力を注いでいるんだとか。

取材中に、入居者様と楽しそうにお話しているスタッフさんを発見しました。お名前は井上さんで、キャリア18年目とのこと。 前職では、有料老人ホームやデイケアに勤務したこともあるそうです。

ちょこっとインタビュー

お話を伺ったところ、「私が大きなやりがいを感じている仕事は、当施設が取り組む『夢プラン』の活動。入居者様の満足につながる、とても素敵な取り組みなんですよ」とのお言葉が。

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──夢プランって、どんな活動なんですか?
所属するIMS(イムス)グループが推進する「個別援助計画」で、入居者様一人ひとりの夢に寄り添い、「○○がしたい!」を叶えるお手伝いをする活動です。入居者様と何気なくお話をしていると、「ラーメン屋さんに行きたい」「スポーツ観戦がしたい」「友人とお出かけしたい」など、いろいろな夢を耳にすることがあります。でも、施設にいるとできない……。そんなふうに諦めてしまうのは、入居者様にとっても、介護職にとっても、すごく歯がゆいこと。だから、サポートすれば叶えられる夢は、全力でお手伝いしていこうと取り組んでいるんですよ。
──それは素晴らしい!でも、大変な面もあるのでは?
そうですね。要介護度の高い方となれば、リスクも伴いますし、準備の時間や人手もかかります。でも、夢を叶えた入居者様の笑顔を見ると、そんな苦労はぜ~んぶ吹き飛んでしまうんです(笑)。人が前向きに生きていく上で、「夢を諦めない」ってとても大切なことでしょう。介護施設への入居を理由に夢を諦めるのは辛いじゃないですか。だから私たちは、「諦めない介護」を実現したいと考えています。
──最近、どんな夢プランに取り組みましたか?
ある時、「30年ぶりに主人に会いに行きたい。戦争で亡くなって靖国神社に祀られているんだよ」 と、100歳近い入居者様がお話してくれたことがあって、夢プランで叶えられるかも!と思いました。ご家族の了承も得られたので、ドライバーの手配や、同行する専門職の検討を行い、私、看護師、ケアマネージャー、リハビリスタッフの4名が同行することに。入居者様から、「帰りに美味しい鰻でも食べたいなぁ」というリクエストも受けたので、近くの鰻屋さんも調べたんです。そして靖国神社へ向かいました。
──手厚い同行体制ですね。でも、入居者様は喜んだでしょうね~。
認知症でシルバーカー歩行の方だったので、万が一に備えて手厚い体制を取りました。当日はご祈祷の受付から入居者様自身で行ったんですよ!いざ本殿でご祈祷を受けられると、感極まって涙を流され、思わず私たちももらい泣き…。鰻屋さんでは、お店の方から「おばあちゃんは一枚で十分では?」との言葉もありましたが、2枚のった鰻重をペロリと完食され、「私はもう100歳になるのよ」と、周囲に得意げに話す様子が微笑ましかったです(笑)。帰りの道中では、私たち職員に何度も何度も「ありがとう」とおっしゃって、心から満足された様子が伝わってきて、同行職員全員が幸せな気持ちになりました。夢プランに携わるたびに、私がやりたかった仕事はこういうことだ!って確信できるんです。夢プランの活動を推進してくれる職場にも、すごく感謝しています。

【インタビュー後記】 勝手に認定!

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夢や希望を持って生きることは大切なこと。でも、日常生活で介助が必要な状況になれば、いろいろなことを諦めがちになるのは当然かもしれません。「夢プラン」のような活動を知ってビックリ!こちらの施設の在宅復帰率は、常に40%台という高さをキープしているそうで、まさに、諦めない介護精神のたまものだと思いました。職員の皆さんの熱い想いが、入居者様のやる気を引き出し、リハビリの効果を高めているのだと思います!入居者様の夢に寄り添い、できる限りのサポートを尽くす井上さん。素敵でした。

というわけで、私エリリンが、勝手に「カイゴー仮面」に認定! 井上さん、これからの活躍に大いに期待しています。 エリリンでした!