

医療法人社団 孝和会
能見台パートリア
( 介護老人保健施設 )


職員満足度が高い職場は、仕事のパフォーマンスが上がって、結果的にご利用者へのサービスの質の向上につながっているはず。老健「能見台パートリア」では、「働きやすさ」と「働きがい」の両方を重視し、独自のキャリアパスによる人事考課で職員のモチベーションアップを実現しているとのこと。2021年度には新看護介護部長が赴任し、さまざまな職場改革を進めているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます!
- 形 態
- 介護老人保健施設
- 所在地
- 神奈川県横浜市金沢区/能見台駅
- 定 員
- 入所150床 通所リハビリテーション50名

玄関
京急本線「能見台駅」は、便利な「横浜駅」から急行で約20分。ベッドタウンとして人気を集めていて、駅周辺は商業施設が充実しています。「能見台パートリア」があるのは、駅から徒歩約8分の穏やかな丘陵地。玄関では産休・育休から復帰したばかりの総務経理スタッフさんが迎えてくれました。「当施設は子育て支援が充実しているため、迷わず復帰を決めることができました。今日は自慢の職場の魅力をたっぷりとご紹介します」。


看護介護部長紹介
まずは、2021年度に赴任した谷田部看護介護部長にお会いしました。職場改革に取り組んでいるそうですね。「ええ、長年の看護教員経験を活かして楽しく学べる職場環境を整えると同時に、職員交流をより活性化する方針です。例えば、職場内で子育てを支え合う『親の会』の設立、譲りたいものの情報を共有する『リユース掲示板』の設置、『介護アイディアコンクール』の開催など、実現したいプランがたくさんあります」。


事務室
お次は事務室で、支援相談員の主任さんにお話を伺いました。支援相談員ってどんな仕事をしているんですか?「入所を希望されるご本人・ご家族をお迎えしての面談や施設見学の案内が主な業務です。地域の病院とのネットワークづくりにも取り組んでいて、退院後の生活の場に当施設を選んでいただけるように、当施設の魅力をお伝えしています」と、主任さん。


入所フロア
入所フロアで、キャリア段位制度のアセッサー(評価者)の資格を持つ介護主任さんにお会いしました。「私は、教育に深く関わるともに、施設独自のキャリアパスやOJT評価によって客観的な人事考課を行っています。当施設では、介護職員の処遇改善を図る目的で『介護職員処遇改善加算I』を算定しており、個々の目標達成度がしっかりと給与に反映される仕組みが整っているんです」。それはモチベーションが上がりますね!


入所フロア
入所フロアでは、職員指導が行われていました。「当施設では、介護実習の受け入れのために実習指導者の育成に取り組み、OJTにより、根拠のある指導を心がけています。また、介護職未経験の方のために『資格取得支援制度』を設け働きながらの資格取得を応援しているため、介護職の約80%が介護福祉士資格を保有しているんですよ」。資格取得支援助成や外部研修費用助成があるそうです。


スタッフステーション
つづいて、「ケアマネ兼介護職」という老健多職種の中心となるスタッフさんを紹介していただきました。「すべての入所フロアにケアマネ兼介護職を配置し、生活の課題や希望に寄り添ったケアプランの作成に努めています。直接ケアに入る中で生活の困りごとやニーズを察知し、その方の想いを反映したケアプランの作成を心がけています」。それは素晴らしい!


レクリエーション掲示板
1階共用部に設置されているフロア掲示板には、たくさんの施設行事の写真が飾られています。「当施設では、ご家族や地域の方も参加できる行事を大切にしていて、入所フロアで認知症喫茶を行い、ご家族が施設に足を運ぶ機会を増やしています。また、1階の食堂では介護に関する学びの場『パートリアカフェ クローバー』も定期的に開催しているんですよ(現在は新型コロナの影響で自粛中)」。


介護記録の様子
現場では業務のICT化を進め、介護記録がタブレットで行われています。「面会や職員研修もオンラインで実施しているほか、2021年4月の介護報酬改定では、科学的介護推進体制加算『LIFE加算』を算定し、厚労省へデータを提出し、介護サービスの質の評価とフィードバックを活用したケアプランやケアの質の向上の取り組みを行っています」。


入所フロア
つづいて、子育て中のママさんたちを紹介してくれました。「子育てサポートが充実している職場なので、働く職員の半数以上は育児経験者です。お子さんが小さく、日勤常勤・時短勤務・パート勤務などを希望している職員も多いです。産休・育休取得率も高く、先日はじめて男性介護職員が1年間の育休を取得して復帰しました」と、皆さん。スムーズに職場復帰を応援するため、産休・育休中もこまめに連絡を取り合っているんだとか。


リハビリテーション室
お次は、5階のリハビリテーション室にやってきました。「リハビリテーション科のスタッフは、PT11名、OT8名、ST2名、助手2名と、専門性を活かしてご利用者に合わせたリハビリを提供しています。お隣には通所リハビリのフロアもあり、そちらに行くと退所後のご利用者に再会できることもあるんですよ」と、スタッフさん。退所後のサポート体制も充実させているため、老健として最高ランクの「在宅復帰、超強化型」の加算を算定しているそうです。


玄関前
最後は、多職種の皆さんが玄関前まで見送ってくれました。和気あいあいとした雰囲気で仲の良さが伺えます。「職種を超えたチームワークは当施設の一番の自慢です。介護職をはじめ、看護師・リハビリ職・管理栄養士・相談員など、さまざまな職種がチームを組んで『在宅復帰』という同じゴールに向かっていて、高い在宅復帰率を維持しているんですよ」と、皆さん。それは素晴らしい!今日はありがとうございました。

帰り道

――職員満足度向上を目指す老健、いかがでしたか?
- 老健として最高ランクの「在宅復帰、超強化型」の加算を算定している施設だけあって、職員の皆さんの意識が高く、職種を越えたチームワークも抜群です。さまざまな加算要件を満たして「介護職員処遇改善加算(I)」も算定されたそうで、キャリアパスや人事考課制度も整っていました。また、年間休日を120日設け、有休取得も促進するなど、ワークライフバランスも大切にしています。
――看護介護部長による職場改革はいかがでしたか?
- まずは、職員交流の活性化を目指しているそうで、ユニークなアイディアをたくさん聞くことができました。以前から2カ月に1回のペースで開かれている親睦会「ハローだんだん」(新型コロナの影響で自粛中)は、職員の皆さんに大人気のイベントで、子どもと一緒に参加もOKだそうです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護介護部長として、臨床経験が豊富な看護師の採用にも力を注いでいきたいとのこと。近年、医療依存度の高いご利用者や看取りケアのニーズが増えているそうで、病院での看護経験を活かしながら働ける環境だそうです。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 看取りケアに取り組む中で、グリーフケア(ご遺族への心のケア)にも力を注いでいることが印象的でした。ご本人だけでなく、ご家族にもしっかりと寄り添った支援を提供していて、スタッフの皆さんの温かい想いが伝わってきました。
さまざまな職種の仲間と、チームで在宅復帰支援に携わりたい方
働きながら介護福祉士の資格取得を目指したい方