医療法人社団 伊豆七海会
熱海所記念病院
( 急性期病院 回復期病院 )
年間を通して多くの人が訪れる観光地の医療機関は、地域住民の方だけでなく、観光客の方への対応も多く、看護の幅が広がりそうですよね。日本有数の観光地として知られる熱海にある「熱海所記念病院」は、市内で数少ない2次救急病院として、高齢化が進む地域と地元の観光産業を支えているとのこと。看護師に多様な活躍の場を用意し、働きやすさと働きがいのある職場づくりに取り組んでいるらしいので、さっそく見学に行ってチェックしてきます!
- 形 態
- 急性期病院 回復期病院
- 所在地
- 静岡県熱海市/熱海駅
- 病床数
- 144床(一般88床、回復期リハ48床、地域包括8床)
玄関
「熱海所記念病院」へのアクセスは、「熱海駅」と病院を結ぶ無料送迎バスが便利。職員用駐車場があるのでマイカー通勤も可能ですが、多くのスタッフが電車と送迎バスで通勤していて、湯河原や小田原などの神奈川方面から通勤している方も珍しくないそうです。玄関では、急性期病棟の係長を務める看護師さんが笑顔で迎えてくれました。今日はよろしくお願いします。
外来
まずは、外来を案内していただきました。観光中のケガや病気で受診される方もいらっしゃるそうですね。「ええ、熱海市は全国でも高齢化と人口減少が目立つ地域ですが、海や温泉などの魅力的な観光スポットが充実していて、年間を通してたくさんの観光客が訪れます。周辺地域には、24時間365日体制で救急車を受け入れている病院が少ないので、地域の高齢者と観光客の救急搬送がとても多いです」。
屋上
つづいて、周辺の景色を一望できる屋上へ。人気の観光スポットは近くにありますか?「ええ、あちらに見えるのが相模湾で、熱海サンビーチや熱海城にも近い立地です。熱海は海上花火大会が年間20回以上あり、一番多い夏には毎週のように花火大会が開催されて、私が勤務する6F病棟からはとてもきれいに見えるんですよ」と、看護係長。魅力的な立地ですね。
看護部長
つづいて、西島看護部長にお会いしました。スタッフのために心がけていることはありますか?「看護部長として、メンバーの実現したいこと・挑戦したいことを全力で応援したいと思っています。『外部研修に参加したい』『資格を取得したい』などのキャリアに関することだけでなく、『趣味を極めたい』『子育てと両立したい』などの私生活のことまで、しっかりバックアップできる上司でありたいです」と、看護部長。
病棟
「看護部長は感染管理認定看護師の資格保持者で、2022年からは摂食・嚥下障害看護認定看護師(写真中央)も加わり、より専門性の高いケアを提供できる体制が整いました」と、紹介してくれました。「所属する戸田中央メディカルケアグループ(TMG)にはキャリア支援が充実していて、認定看護師の資格取得や、特定行為研修の受講を支援する制度があるので、多様な分野のスペシャリストを育てていきたいです」と、看護部長。
スタッフステーション
スタッフステーションの一角で、新人さん(写真左から2番目)への指導が行われていました。「新卒看護師には、メンタルケアを担うプリセプターの先輩(写真左)と技術指導を担うモデルナースの先輩(写真右から2番目)が付き、1年間じっくり関わりながら成長を応援しています。中途入職者にはプリセプターの先輩のみですが、管理職が中心となって精神的なフォローもしていくので安心してくださいね」。
リフレッシュ研修の様子
「こちらは、リフレッシュ研修の様子です。同期との絆を深めていけるように、2022年度は入職1年目と入職4年目の看護師を対象に開催しました」と、写真を見せてくれました。「技術・知識の向上のための研修も充実させていますが、救急搬送の受け入れや緊急手術に積極的な当院では、常にチームプレーが求められるので、仲間と交流を深めながら仕事への意識を高めるリフレッシュ研修をとても大事にしています」。
手術室
お次は、手術室で活躍する看護師さんにお会いしました。年間どのくらいの手術を行っていますか?「脳神経外科・整形外科・外科の手術を中心に、年間500件ほど行っています。当院は熱海市の救急当番医を1日おきに担い、伊豆半島全域から救急患者様を受け入れていて、手術室看護師はオンコール体制で24時間緊急手術に対応しているので、スキルアップに最適な環境が整っていますよ」と、手術室の看護師さん。
リハビリテーション室
つづいて、開放的なリハビリテーション室へ。「当院には回復期リハビリテーション病棟があるので、リハビリテーション科にはPT・OT・ST合わせて50名以上が在籍し、患者様一人ひとりに合わせたプログラムを立案しています。入院時から在宅を見据えた支援に取り組んでいるので、回復期リハビリテーション病棟の在宅復帰率は常時80%以上を維持し、在宅生活をサポートする訪問リハビリにも取り組んでいるんです」と、看護係長。
職員寮
病院を出て、法人合同の職員寮を案内していただきました。「遠方の方でも安心して入職できるように、病院から徒歩5分圏内に3つの寮を用意しています。県内でも熱海市は家賃相場が高い地域ですが、寮の家賃は1万円~2万円とリーズナブルで、スーパーやコンビニなども近くにあって便利ですよ」。病院から徒歩3分の場所には、法人合同の24時間保育室もあるんだとか。
病棟
最後は、看護部の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか?「救急医療に力を注ぐ病院は忙しいイメージがあるかもしれませんが、当院では残業は発生しても1時間以内ですし、休みの希望もほとんど通り、とても働きやすいです。人間関係が温かく、上司や他職種と気兼ねなく会話ができることも働きやすさにつながっていて、新人さんも溶け込みやすい職場だと思います」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。観光地として人気の熱海の2次救急病院、いかがでしたか?
- うわさ通り、高齢化が進む地域を支える役割と、地元の観光産業を支える役割を担っていて、救急搬送の受け入れや緊急手術にも柔軟に対応していました。救急医療に力を注いでいるので、病棟看護師だけでなく、救急外来を含む外来看護師や、手術室勤務の看護師も歓迎しているそうです。
――見学をしていて、印象に残ったことはありますか?
- 看護部長さんが感染管理認定看護師の資格を有し、院内感染対策などで専門性を発揮していることです。管理職としてもスペシャリストとしても経験豊富な方ですが、とても気さくでフレンドリーな上司だそうで、スタッフの皆さんに厚い信頼を寄せられていました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- TMG主催の研修が充実していても、熱海から本部の埼玉県戸田市に行くのは大変そうだなと思いました。ただ、新型コロナの流行を機に本部研修のリモート化が進んでいるそうで、オンラインで受講できる内容が増えているんだとか。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- きれいな海が近くにあるので、釣りやダイビングなど、熱海ならではの趣味を楽しむために移住してきたスタッフさんもいるとのこと。看護部にはダイビングのライセンスを持つ方がたくさんいて、プライベートを充実させている方が多い印象でした。
熱海の美しい海の近くで、救急や回復期の看護に携わりたい方
人間関係の温かい職場で、結婚・出産後も長く働きたい方