医療法人社団 苑田会
ナーシングホームそのだ
( 介護複合型施設・訪問看護ステーション )
理想的な在宅支援の実現には、「働くスタッフの情熱」と「病院との連携」が大切ですよね。2024年5月に移転した「ナーシングホームそのだ」は、建物内に3つの事業所が集まる高齢者複合型施設。「医療法人社団 苑田会」の一員である強みを活かして、幅広い医療・介護ニーズに応えられる体制を整え、医療依存度が高い方や看取り希望の方も積極的に受け入れているそうです。また、育児に理解が深い職場で、子育て中のママさんも多く活躍しているそうなので、さっそく見学に行って、働く魅力を見てきます!
- 形 態
- 介護複合型施設・訪問看護ステーション
- 所在地
- 東京都足立区/竹ノ塚駅
玄関
「ナーシングホームそのだ」へのアクセスは、「竹ノ塚駅」からバスに乗り、「保木間四丁目」バス停で下車して徒歩3分。玄関では、施設全体を管理する所長が迎えてくれました。玄関前の「そのだコーヒー」の看板、目を引きますね。「そうでしょう?近隣住民の方が利用できるよう、1Fの地域交流スペースにコーヒーマシンを設置していて、1杯50円で提供しているんですよ。今日は当施設の魅力をたっぷりご紹介します」。
駐車場
施設内に入る前に、移転後の変化について教えてもらいました。「当施設は2024年5月にこちらに移転したことで、敷地内に送迎車を駐車できるようになったほか、このように頭上に屋根ができたので、雨の日の送迎がスムーズにできるようになりました。また、『看護小規模多機能型居宅介護』『居宅介護支援事業所』『訪問看護ステーション』が建物2Fに集結してワンフロアになったので、他事業所との連携がより取りやすくなったんです」。
廊下
施設に入り2Fに上がると、子育て中のママさんたちにお会いできました。「所長をはじめ、当施設には育児経験者が多いので、子育てに理解があり、子どもの急な体調不良による早退・お休みに柔軟に対応してもらえます。ライフスタイルに合わせて日勤常勤・時短勤務を選べて、自転車で約5分の場所には法人合同の保育室もあるので、育児との両立がしやすいです」と、ママさんたち。
看護小規模多機能型居宅介護のデイルーム
看護小規模多機能型居宅介護(看多機)のデイルームでは、介護スタッフさんが調理を行っています。「デイルームは、キッチンとフロアが一体になっていて、利用者様も一緒に調理・配膳・洗い物などを行うことができます。この環境を活かして、好きな具材を乗せて楽しむラーメンパーティーや、流しそうめん、桜餅づくり、バレンタインでのお菓子バイキングなど、季節に合わせた食育レクリエーションを定期的に開催しています」。
看護小規模多機能型居宅介護のデイルーム
看多機の介護スタッフさんが利用者様と向き合っていました。「看多機のスタッフは非常勤を合わせて約15名体制で(2024年7月)、介護スタッフは通い・宿泊・訪問サービスにシフト制で対応し、訪問看護は施設内の事業所に依頼しています。施設には看多機の看護師が24時間常駐しているので、急変などが起きても安心です。また、『利用者様第一主義』を貫くために、週に一度は全職種でカンファレンスを行い、意見交換を行っています」。
看護小規模多機能型居宅介護の居室「凪」
看多機の居室は、明るくて広々としています。「居室は『凪』『華』『陽』『空』など、日本風な部屋名で、利用者様が気持ちよく過ごせるように『凪は落ち着いた青色』など、部屋名のイメージに合わせて居室ごとに壁の色を変えています」とのこと。「利用者様の体調悪化時、レスパイト、看取り支援など、幅広いニーズに応えています。利用登録は最大29名で、他施設への入所が難しい方も積極的に受け入れています」と、所長。
そのだ居宅支援事業所
そのだ居宅支援事業所では、ケアマネージャーさん達が迎えてくれました。「苑田会グループは『断らない医療』の実現に全力を尽くしているため、当施設でも『断らない相談支援』をモットーに、多様な医療・福祉サービスをスムーズに利用できるよう支援しています。大半の居宅介護支援事業所では新規利用依頼からサービス開始までにタイムラグが生じますが、当事業所では基本的に即日対応できるよう努めているんです」。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは、オンライン研修を受けている看護師さんの姿が。「2024年度からオンライン研修サービス『ジョブアカデミー』を導入し、好きな時間に職場のパソコンや各人のスマホから法定研修を受けられるようになりました。また、施設内研修は全事業所合同で、グループワークや、現場で活かせるテーマの勉強会を対面形式で実施しています。認定看護師などによる講義や外部講師を招いた研修も充実しています」。
玄関前
訪問看護師さんのお仕事を見学させていただけることになりました。「訪問看護未経験の方でも安心して働けるように、新人さんは業務に慣れるまで先輩とペアで訪問をしていて、一人立ち後も、訪問先で困ったことがあればすぐに電話で確認ができます」とのこと。「1日6~7件程度のお宅を訪問していて、夜間は当番制のオンコール待機です。自宅が遠いスタッフは当番の際は仮眠室に宿泊しています」。
個人宅
まずは、個人宅への訪問です。どのような利用者様が多いですか?「老老介護・認認介護の世帯の方が多く、在宅で看取りを希望される方も増えています。訪問中に急変があっても、グループ病院が迅速に対応してくれるので安心です」と、看護師さん。昼食(1日250円の食事補助あり)はスケジュールに合わせて外食をしたり、事業所で食べたり、訪問先の近くにグループ病院があれば職員食堂の利用も可能とのこと。
廊下
最後は、認定看護管理者ファーストレベルを受講した看護師さん(写真右)と認知症認定看護師に挑戦中の看護師さん(写真中央)を紹介していただきました。「苑田会グループではキャリア支援を強化していて、資格取得や外部研修・学会参加時は費用のサポートなどが受けられるので、キャリアアップしたい方には最適ですよ」と、お2人。これから認定看護師を目指す方も大歓迎とのこと。今日はありがとうございました。
帰り道
――さまざまな在宅サービスを展開する複合型施設、いかがでしたか?
- 所長をはじめ、スタッフの皆さんの仕事のモチベーションが高く、地域の在宅療養者の生活を支えていくため全職種一丸となって取り組んでいる施設でした。近年、医療依存度の高い方や、認知症が進行している独居高齢者の方の利用などが増えているので、訪問看護師・介護スタッフ・ケアマネージャーの3職種を特に増やしたいそうです。
――苑田会グループであるメリットはいかがでしょう。
- 苑田会は足立区を中心にさまざまな医療機関を展開する医療法人グループなので、経営基盤が安定していて、教育制度も手厚く、待遇・福利厚生面も充実しています。また、医療連携がスムーズなことや、訪問看護未経験の場合はいきなり個人宅を訪問せずにグループのサ高住への訪問看護で慣れていくことができるそうで、安心して成長できそうだと感じました。苑田会グループ合同の保育室もあり、子育ての両立もしやすい環境です。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 医療依存度の高い利用者様が多いという点が、訪問看護未経験だと敷居が高い感じがしますよね。ただ、未経験者も大歓迎とのことで、入職時教育やスキルアップ支援が充実していて、訪問看護ステーションのスタッフは在宅医療未経験で入職した方のほうが多いのだとか。
――最後に、ここだけの話を一つお願いします。
- 所長さんは、仕事を続けながら3人のお子さんを育て上げたので、仕事と子育ての両立に協力的で、働くママ・パパの強い味方です。働き方の希望にはできる限り寄り添っていて、残業削減のために、訪問看護は直行・直帰を認めているそうですよ。
地域に密着した高齢者複合施設でキャリアを磨きたい方
安定した運営母体のもと、未経験から在宅支援に携わりたい方