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介護転職にありがちな失敗事例とは?後悔しない転職のためにできること|コラム「介護のお仕事」02


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介護転職にありがちな失敗事例とは?後悔しない転職のためにできること

超高齢社会の日本では介護人材の需要は大きく、介護職の有効求人倍率は依然として高い水準が続いています。介護業界は比較的転職しやすい職場といえますが、せっかく転職するなら後悔のない転職をして長く働きたいものです。

そのためには介護転職によくある失敗事例を知っておき、事前に対策を考えておくことが大切です。

この記事では、介護転職にありがちな失敗事例とともに、転職を成功に導くためにできることをご紹介します。職場を変えたい介護職の方、異業種から介護職への転職を検討している方はぜひ参考になさってください。

ページ目次

1.介護職は転職市場での需要が高い職種

加速する高齢化や慢性的な人手不足を背景に、介護業界は転職市場での需要が高く「売り手市場」といわれています。厚生労働省が毎月公表している「一般職業紹介状況」によると、令和3年8月における介護関係職種の有効求人倍率(常用/パート含)は3.63倍です。

全職業の平均1.03倍より高い水準にあり、介護業界では就職希望者よりも企業の採用枠の方が多い状況が続いています。

また、現場の介護業務に役立つ資格には介護福祉士や介護職員実務者研修、介護職員初任者研修などがありますが、介護の仕事に就くうえでは必ずしも資格が必要になるとは限りません。

実際のところ、介護の仕事は未経験・資格なしでも応募できる求人が多く、異業種からでも転職しやすい業界といえるでしょう。

【参考】:厚生労働省|一般職業紹介状況(令和3年8月分)について(参考統計表)

2.介護転職でよくある失敗事例

介護転職 失敗事例

介護の仕事は需要が高く転職しやすい業界といえますが、事前に抱いていたイメージとのギャップや体力的な負担の大きさなどで転職に失敗したと感じる方は少なくないようです。

実際に働いてみなければわからないことも多いとはいえ、あらかじめ介護転職にありがちな失敗事例を知っておくことで失敗を回避できるかもしれません。

ここでは、介護転職でよくある失敗について具体例を挙げながらご紹介します。

想像していたよりも体力的にきつい

介護士が担う現場の介護業務は、利用者の身体に直接触れておこなう「身体介護」、身体に触れずに身の回りのお世話をする「生活援助」が中心です。

立ち仕事が多いうえに、利用者の身体を支えたり目線に合わせてかがんだりすることで足腰や膝に負担がかかることもあります。異業種からの転職の場合、想像していたよりも身体への負担が大きく、体力的にきついと感じる方は多いようです。

事前に聞いていた勤務条件と実際の待遇が異なる

面接の段階で会社側に勤務条件や仕事内容を確認したにもかかわらず、実際に働いてみると事前に聞いていた待遇とは違ったというケースもあります。

会社が新しく雇用契約を結ぶときには「労働条件通知書」を発行しなければならず、この書類には就業場所や業務内容、勤務時間、賃金などの重要事項が記載されています。

仕事に就く前にしっかりと読み込み、気になる点があれば早めに確認しておくことが大切です。

人間関係が悪くスタッフ間の連携が取りにくい

どの仕事においても職場の人間関係は働きやすさに大きく影響しますが、介護の仕事は特に周りのスタッフとの協力・連携が欠かせません。人間関係が悪い職場ではスタッフ間のコミュニケーションがうまく取れず、働きにくさを感じてしまうでしょう。

職場の雰囲気や人間関係は実際に働いてみてから気づくことが多く、求人情報や面接だけではなかなか確認できないのが難しいところです。

前職の職場環境や待遇と比較してしまう

転職するには何かしら理由があるはずですが、実際に働いてみると前職の職場環境や待遇と比べ「前職の方がよかった」と感じてしまうことがあるかもしれません。

もともと介護士として働いていたとしても、職場が変われば施設の方針や求められる役割も変わってくるため、新しい環境に慣れるにはある程度時間がかかるものです。

しかし、前職とのギャップがなかなか埋められなかった場合は仕事に対するモチベーションが下がり、転職に失敗したと感じてしまうでしょう。

3.転職に失敗しやすい人の特徴

転職に失敗しやすい人としては以下のような特徴が挙げられます。
○業界や仕事に対し漠然としたイメージを持っている
○希望する仕事と自分の適性にギャップがある
○転職の理由・目的が明確ではない
○自分の希望条件が定まっていない
○下調べをせずに就職先を選んでいる
○早く仕事に就きたいがために決断を早めてしまう

早く次の仕事を決めたい方、転職を急いでいる方にありがちなのが「準備不足」です。特に異業種から転職する場合、事前に業界や仕事についてよく調べておかなければ、転職後にイメージとのギャップを感じ苦しんでしまうことが考えられます。

後悔のない転職をするためには、転職の理由や自分が希望する働き方を明確にしておくことが大切です。

4.介護転職を成功に導く3つのコツ

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自分が希望した転職であっても、転職活動は精神的にも肉体的にも負担がかかります。介護業界は売り手市場が続いているとはいえ、せっかく転職活動に取り組むなら納得できる転職を目指し、長く働ける職場を見つけたいものです。

介護転職によくある失敗事例をもとに、後悔のない転職をするにはどのような対策ができるのか考えてみましょう。ここでは、介護転職を成功に導くためのコツを3つご紹介します。

自分の希望条件を洗い出し優先順位をつける

まずは、介護転職をするにあたっての希望条件を洗い出しましょう。あらかじめ給料や仕事内容、雇用形態、就業場所、勤務時間、通勤時間、残業時間、夜勤の頻度などについて自分の希望を明確にしておくことが大切です。

それにより、条件に合う転職先が見つかりやすくなるとともに、転職後のギャップを小さくすることができます。ただし、あまり条件を絞り込みすぎると今度はなかなか希望に合う求人が見つからなくなってしまいます。

ざっと条件を洗い出したら優先順位をつけて、自分が特に重視したい条件から求人を探していくとよいでしょう。

複数の求人から比較検討する

すぐに転職先を決めたいからといって、ひとつの求人だけで判断するのはおすすめできません。求人検索をするときは、自分の希望条件をもとに複数の求人を選んで比較検討していくことが大切です。

慢性的な人手不足が続く介護業界では、常に多くの施設が介護の現場で活躍できる人材を求めています。介護は経験や資格を問わない求人も豊富にあるため、他の業界よりも転職先の選択肢は多いといえます。

だからこそ複数の求人を見比べ、より自分の条件に合う求人を探すことをおすすめします。

施設見学で実際に働く職場の雰囲気を確認しておく

多くの介護施設では、就業前の施設内見学に対応してもらえます。職場の雰囲気は求人票を読むだけ、面接で話を聞くだけではなかなか掴めないものです。

可能であれば実際に働く職場を見学し、スタッフがどのように利用者と接しているか、スタッフ間で連携は取れていそうか、これから一緒に働きたいと思えるか見ておきましょう。

実際に就業する前に、自分にとって働きやすい環境かどうか肌で感じておくことがポイントです。

5.まとめ

加速する高齢化とともに介護を必要とする人が増加し、介護業界における転職市場は常に売り手市場が続いています。しかし、介護転職をしても体力的な負担や待遇、人間関係などが原因で長続きしにくく、転職に失敗してしまったと感じる方も少なくありません。

介護転職を成功させるにはあらかじめよくある失敗事例を把握し、事例をもとに失敗を防ぐための対策を練ることが大切です。しっかりと事前準備をして安定的に長く働ける職場を探し、介護転職を成功させましょう。

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