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ケアマネージャーの資格を取得するには?受験資格や試験内容を紹介

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、市区町村から介護保険の認定を受けた要介護者・要支援者が適切なサービスを受けられるように、ケアプランの作成や関係機関との連絡調整をおこなう職種です。

ケアマネージャーになれば介護・福祉業界での活躍の場が広がります。しかし、ケアマネージャー試験は受験資格が厳しく、合格難易度が高いことでも知られています。

この記事では、ケアマネージャーの受験資格や試験内容、資格を取得するメリットをご紹介します。ケアマネージャーを目指している方はもちろん、介護・福祉にまつわる資格取得にチャレンジしたい方もぜひ参考になさってください。

ページ目次

1.ケアマネージャーになるまでのステップ

ケアマネージャーの主な仕事は、要介護者や要支援者からの相談に応じてケアプラン(介護サービス計画)を作成するとともに、市区町村やサービス事業者、施設といった関係機関との連絡調整をおこなうことです。

介護保険制度におけるケアマネジメントを担う専門職として、ケアマネージャーには幅広い活躍が期待されています。

ケアマネージャーになるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」という資格試験に合格する必要があります。ケアマネージャーとして実務を始めるまでの具体的なステップは次のとおりです。

①ケアマネージャーの受験資格をクリアする
②介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
③介護支援専門員実務研修の課程を修了する
④都道府県へ登録申請する
⑤都道府県から介護支援専門証の交付を受ける
⑥ケアマネージャーとして活躍する

資格試験に合格しただけではケアマネージャーの実務をおこなうことはできません。都道府県からの介護支援専門員証の交付をもって、はじめてケアマネージャーを名乗ることができます。

2.ケアマネージャーの受験資格

ケアマネージャー試験(=介護支援専門員実務研修受講試験)には厳格な受験資格があり、書類による資格審査を通過しなければ試験を受けることができません。ここでは、ケアマネージャーの具体的な受験資格について、2018年度からの変更点とあわせて解説します。

①規定の国家資格に基づく業務に従事する者

ケアマネージャー試験の受験資格は、規定の国家資格に基づく業務に従事する者であることです。

規定の国家資格一覧
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、管理栄養士(栄養士を含む)、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、精神保健福祉士

必要な実務経験は、通算5年以上、かつ当該業務に従事した日数が900日以上です。

ただし、対象となる国家資格を保有していても、要援護者への直接的な対人援助ではない業務(営業職や事務職など)に従事している期間は実務経験に含まれません。実務経験はあくまで「受験資格に基づく業務」であることが求められます。

②相談援助業務に従事する者

対象の国家資格を保有していなくても、相談援助業務に従事している方はケアマネージャーの受験資格として認められます。

対象となる相談援助業務は次のとおりです。
〇生活相談員
〇支援相談員
〇相談支援専門員
〇主任相談支援員

国家資格の保有者と同様に、受験するには当該業務における通算5年以上かつ900日以上の実務経験が必要です。複数の受験資格対象業務を経験している場合は、実務経験年数の合算が認められています(介護福祉士2年、生活相談員3年など)。

【注意】2018年度からの変更点

ケアマネージャーの受験資格は2018年度から一部変更されています。2017年までは介護業務で一定期間の実務経験を満たせば受験資格として認められていましたが、2018年以降の受験資格は「規定の国家資格に基づく業務経験5年」または「相談援助業務経験5年」のいずれかとなっています。

介護業務の実務経験だけではケアマネージャーの受験資格を満たせないため、これからケアマネージャーを目指す方は注意しなければなりません。

3.ケアマネージャーの試験内容・合格率

ケアマネージャー 試験内容

ケアマネージャー試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」といい、年に1回、各都道府県が実施しています。ここでは、ケアマネージャーの試験内容と合格率をご紹介します。

試験内容

ケアマネージャー試験の出題内容と問題数は次のとおりです。

〇介護支援分野:25問
〇保健医療サービス分野:20問
〇福祉サービス分野:15問
(全60問で構成)

ケアマネージャー試験には論文試験や実技試験がなく、ほとんどの都道府県は5肢複択のマークシート方式を採用しています。

合格率

ケアマネージャー試験の受験者数・合格者数・合格率は次のとおりです。
 受験者数合格者数合格率
第19回(2016年度)124,585人16,281人13.1%
第20回(2017年度)131,560人28,233人21.5%
第21回(2018年度)49,332人4,990人10.1%
第22回(2019年度)41,049人8,018人19.5%
第23回(2020年度)46,415人8,200人17.7%

参考:厚生労働省『第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について』

ケアマネージャー試験の合格率は10~20%前後と低く、合格難易度の高い試験といえます。なお、2018年度以降に受験者数が大幅に減少した理由は、この年から受験資格がより厳格な条件へ変更されたからです。

4.ケアマネとして働くには実務研修の修了が必須

ケアマネージャーとして働くには、資格試験の合格後、都道府県ごとに実施される介護支援専門員実務研修を受講する必要があります。

実務研修の目的は「介護支援専門員として必要な知識、技能を有する介護支援専門員の養成を図ること」です。実務研修は講義・演習をあわせて87時間以上あり、要介護認定等に関する専門知識やケアプランの作成、モニタリングの実施など、ケアマネジメント業務におけるさまざまな知識・技術を学びます。

規定の実務研修を修了し、都道府県からの介護支援専門員証の交付をもって、ケアマネージャーとしての業務に従事できるようになります。

5.ケアマネージャー資格を取得するメリット

ケアマネージャー 資格メリット

ケアマネージャー資格を取得するメリットには以下が挙げられます。

仕事の幅が広がる

ケアマネージャーは介護サービスの利用側・提供側を結びつけるパイプ役として、さまざまなケアマネジメント業務に携わります。ケアマネージャー資格を取得することで仕事の幅が大きく広がり、介護業務からのキャリアアップを目指せます。

体力面の負担が少ない

ケアマネージャーの仕事は、相談対応やデスクワークが多いせいもあって、日勤が中心で基本的に夜勤はありません。業務範囲が広く多岐にわたるため決してラクな仕事ではありませんが、現場の介護スタッフと比べると体力的な負担は少なめといえるでしょう。

給料アップが望める

ケアマネージャーは要介護者・要支援者の課題解決をサポートする仕事であり、介護・福祉分野の専門職としてさまざまな活躍が期待される職種です。その分、給料(基本給)は介護職の中でも高めであり、資格手当が支給される職場もあります。ケアマネージャー資格を取得すれば、給料アップが期待できるでしょう。

6.まとめ

ケアマネージャーとして働くには、まずは資格試験に合格する必要があります。ケアマネージャー試験には厳しい受験資格があり、規定の国家資格または相談援助に基づく業務に5年以上従事していることが条件です。

試験合格後は実務研修を受講・修了し、都道府県からの介護支援専門員証の交付によってケアマネージャーとしての仕事に従事できます。ケアマネージャーには、ケアマネジメントに関する豊富な知識や技術が求められます。

資格取得のハードルは高めですが、介護・福祉業界で幅広く活躍したい方は、ケアマネージャー資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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