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ロイヤルの園(埼玉県所沢市)の管理課長さん - 発見!この街のカイゴー仮面 |介護21


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私、編集部のエリリンが、施設の取材中に出会った魅力的なスタッフさんの働き方や考え方をご紹介して、勝手に「カイゴー仮面」に認定しちゃうコーナーです。介護の仕事に携わる方、介護の仕事に興味を持っている方にお届けします♪
2018-10-30|ロイヤルの園(埼玉県所沢市) 管理課長

今回は、介護職・生活相談員を経てキャリアアップされた管理課長さんです。

まえがき

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さてさて、今回取材に伺ったのは、埼玉県所沢市にある特養「ロイヤルの園」さん。こちらは、市内で3番目に誕生した歴史ある特養で、併設の訪問介護事業所、老健、病院などのグループ施設との連携体制を強みにしています。職員定着率がとても高く、10年以上活躍する方も珍しくないんだとか。

取材中に、現場の様子に気を配っている管理課長さんを発見しました。お名前は近藤さんで、キャリア15年目とのこと。 主に、人事労務や教育、採用関連業務に携わっているそうです。

ちょこっとインタビュー

お話を伺ったところ、「自分が管理職になるとは考えてもみませんでした。管理課長に昇格が決まった時、評価は嬉しかったのですが、現場を離れると思うと、あまり気が進まなくて…」とのお言葉が。

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──管理課長への昇格、素直に喜べなかったんですね。
ええ。私は「人」が好きで、前職では紳士服店の接客・販売をしていて、もっと人の役に立つ仕事に就きたいと思い、知識や経験もないまま介護業界に飛び込んだんです。それが当施設でした。働きながら介護福祉士、ケアマネージャーの資格を取得しました。当施設が所属する栄光会グループでは、入職年数などではなく実力重視で適材適所の配属・登用を行っているので、リーダー業務や新人指導、施設の窓口となる生活相談員なども経験させていただきました。その上での管理課長の拝命だとはわかってはいましたが、お年寄りの役に立ちたくて介護の仕事に就いた私の本音は、「できるだけ現場にいたい」でした。
──その近藤さんが管理課長の役職を引き受けた理由は何ですか?
施設に愛着があり、外部から管理課長を採用するより、この現場をよく知る私がなるべきだと思ったからです。入居者様やご家族にもっと満足していただける施設をつくりたかったですし、一緒に働く仲間にも、もっと幸せを感じて欲しい気持ちがありました。私が働き始めた頃の介護業界は、「3K(きつい・汚い・給料が安い)」の職場と敬遠されていた時代だったので、こんなに魅力溢れた仕事なのに!という歯がゆさがありました。管理課長になれば、仲間のための業務改善にも取り組めますし、介護職の魅力を発信する採用業務にも携われますからね。
──職場のみなさんの働き方は変わりましたか?
はい、変わったと思います。職員には長く働いて欲しいので、私は、各部署の主任に、定時で仕事が終わり、休日出勤者が出ない状態を高く評価することを伝えています。また、産休・育休の取得や、子育てのために日勤常勤・時短勤務を選択することも推進しています。昇給・昇格の人事評価は年2回行っているので、資格を取って真面目に働いていけば、家族を養うのに十分な収入を得ることもできます。実際、当施設は職場結婚が多いんです。それって、パートナーに安定した雇用の場がある安心感も、少しは影響しているのだろうと思います。介護職は、資格や夜勤手当が付きますし、当施設の場合は処遇改善加算手当も付きますから! 残念ながら、管理職には処遇改善加算は付かないのですが…(笑)、働くスタッフに少しでも収入面で満足してもらえるよう加算取得に取り組んでいます。
──管理課長になってみて、今の気持ちはどうですか?
今でも現場は好きですが、現場経験を持つ管理職ならではの視点で、職場環境の改善に取り組めることは嬉しいです。責任は大きいですが、権限が持てたことで、現場の困りごとを解決できるようになりました。介護の現場は楽しいだけではなく、大変な部分もたくさんありますからね。現場で働く職員の「わかってほしい」「もっとこうしたい」をくみ取りながら、私自身も介護職チームの一員として、プレイングマネージャーのような立場を目指していきたいです。

【インタビュー後記】 勝手に認定!

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施設に貢献し続けてきた介護職が管理職につくことは、入居者様にも現場にもメリットが大きいと感じました。すでに現場との信頼関係があった近藤さんだからこそ、指示に対する納得が得られやすく、現場の皆さんも意見が言いやすいようです。近藤さんがキーパーソンとなって、現場の想いが吸い上げられるボトムアップ型の組織が実現していることが素晴らしい! 取材中も、介護職の方とはもちろん、施設長や理事長とも自然にコミュニケーションをとっていて、誰からも慕われる理想の上司だなあ、と感じました。現場で働く仲間のために、さまざまな職場改善に取り組む近藤さん。素敵でした。

というわけで、私エリリンが、勝手に「カイゴー仮面」に認定! 近藤さん、これからの活躍に大いに期待しています。 エリリンでした!