介護福祉士は、日常生活に困難さをもつ高齢者、または身体もしくは精神に障害をもつ人などに食事や入浴、排せつ等の身体介護を行う人のことを言います。介護福祉士は1987年の社会福祉士及び介護福祉士法に基づくもので、国家資格となります。
介護福祉士の具体的な職務としては
(1)食事、排泄、衣服の着脱、入浴、身体の衛生管理などの身体介護
(2)食事、洗濯、掃除、整理、買い物等の日常的な家事全般に関する生活援助
(3)要介護者のみならず家族を含めた生活、身体、介護に関する相談と助言
(4)要介護者と家族や近隣住民との良好な対人関係構築のための社会活動支援
などがあります。
介護福祉士と同様の資格として「介護職員初任者研修修了者(旧・ホームヘルパー2級)」「介護職員実務者者研修修了者(旧・ホームヘルパー1級)」という資格も存在しますが、介護福祉士が国家資格なのに対しそれらの資格は公的認定資格であり、介護福祉士のほうが取得に必要な年数も長くなり難易度も高くなります。このため介護福祉士のほうが就職や給与面などでも優遇される状況にあります。
介護福祉士資格は、以前までは養成施設勤務を2年以上経ていれば資格取得が可能でしたが、2016年度からの法改正で、国家試験を受けることで資格取得されるように変更されました。最新の受験資格は以下の3つのルートが設定されています。要件はかなり細分化していますから、自分がどれに該当するのかをしっかり事前に把握することが重要になります。
(1)養成施設ルート
2017年度以降の養成施設卒業者は、国家試験の受験資格を有します。
2021年度末までの養成施設卒業者については、卒業から5年間は、国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、暫定的に介護福祉士資格が授与されます。その間に、国家資格試験に合格するか、卒業後5年間連続して実務に受持していれば、引き続き資格を保持することができます。
2022年度以降に養成施設を卒業する方は、国家試験に合格しなければ介護福祉士になれません。
※ここでいう「養成施設卒業者」とは、「2年制以上の養成施設に通学し卒業した方」と、「保育士資格をお持ちの方や福祉系大学卒業者・社会福祉士受験資格をお持ちの方で、1年制の養成施設を卒業した方」です。
(2)実務経験ルート
実務経験ルートは単に3年間実務経験があるだけでは受験資格は得られず、実務者研修を修了した者だけが国家試験受験資格を与えられることになります。また試験実施年度末(3月31日まで)に実務経験3年を満たす見込みがある方も受験資格を得ることができます。
(3)福祉系高校ルート
福祉系高校卒業者は、2009年以降の入学者であれば、筆記試験を受ければ実技試験は免除となります。それ以前の入学者は実技試験も受ける必要があります。また特例高校卒業者は実務経験9カ月以上を積んだうえで、筆記試験と実技試験を受験する必要がありますが、介護技術講習を修了することで実技試験の免除を申請することができます。
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