医療法人社団 協友会
ハートケア東大宮
( 介護老人保健施設 )

新しい職場に慣れるって、なかなか時間がかかるものですよね。上尾中央医科グループ(AMG)の「ハートケア東大宮」では、新入職員の緊張や不安を和らげられるように、入職時教育を充実させているそうです。新卒者だけでなく中途入職者への教育も重視し、技術面も精神面もしっかりフォローし、長く安心して働けるようサポートしているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。
- 形 態
- 介護老人保健施設
- 所在地
- 埼玉県さいたま市見沼区/七里駅
- 定 員
- 入所定員148名・通所リハビリ63名

玄関
「ハートケア東大宮」へのアクセスは、東武アーバンパークライン「七里駅」から徒歩12分。徒歩2分の場所には「はんなわ橋」バス停があり、「大宮駅」東口から運行するバスでの通勤も便利です。玄関で迎えてくれたのは、認知症専門棟のチーフを務める介護福祉士さん。「ようこそ!今日は自慢の職場をたっぷりとご紹介します。さぁ、中へどうぞ」。

ロビー
まずは、小黒看護部長にお会いしました。入職時教育を充実させているそうですね。「ええ。いきなり現場で働くのは戸惑うことも多いかと思い、新卒者にも中途入職者にも3~5日のオリエンテーション期間を設けています。縁あって当施設に興味を持ってくれた仲間ですから、皆で大切に育てていこうと、施設の特長などを学ぶ座学から介護技術を学ぶ演習、新入職員の紹介を兼ねた他部署見学など、職場に溶け込みやすいように配慮しています」。

通所リハビリフロア
お次は、通所リハビリフロアへ。「もともと入所していた方が退所後に利用されるケースも多く、地域の利用者様とは長いお付き合いをしています。当施設では在宅復帰後も、通所リハビリ・ショートステイ・訪問リハビリなどのサービスを通じて、その後の在宅生活まで支えていけるよう努めています。先日は、通所利用や再入所で約10年お付き合いが続いた利用者様の看取りケアに多職種で介入しました」。

入所フロア 居室
入所フロアの居室で、介護リフトを紹介していただきました。「入所フロアは一般棟と認知症専門棟に分かれていて、各フロアに介護リフトを備えて重介護者の介助に使用しています。介護職の腰痛は離職の原因になりかねないため、介助負担の軽減につながる介護機器を積極的に取り入れていて、今後は立位から移乗までをサポートしてくれるロボットの導入も検討しています」。ベッドセンサーや自動ブレーキ付き車いすも活用されていました。

入所フロア デイルーム
デイルームでは、新入職員へのOJTが行われていました。「入職後は、新卒者にも中途入職者にもプリセプターの先輩が付き、こんなふうに1対1のOJTを行っています。中途入職者はキャリアに幅がありますから、個別に合わせた指導計画を立て、介護ラダーのレベルも経験を踏まえて設定しています。当施設は新卒介護職の採用実績が豊富で、一人前の介護職を育成するノウハウがあるので安心してくださいね」。

入所フロア
お次は、「おむつマイスター制度」の認定バッジを見せてくれました。「介護職はほぼ全員が『おむつマイスター・プロ認定』の資格を有していて、現在は看護やリハビリなどの他職種が受講中です。排泄介助の在り方を見直すことで、利用者様の皮膚トラブルの予防や不快感の軽減を実現するだけでなく、適切なおむつ・パッドの選択によって交換回数が減り、介護職の負担軽減にもつながっています」。

浴室
浴室には、3種類の介護浴槽がありました。「家庭のお風呂に近い個浴をはじめ、座った状態で入浴できる中間浴槽や、寝た状態で入浴できる機械浴槽も完備し、お身体の状態に合わせて選択しています。入浴介助の時間帯は忙しくなりがちですが、当施設ではシルバー人材を中心に介護補助者を10名近く採用し、リネン交換・物品補充・清掃・配膳業務などをお願いしているので、介護職は本来の業務に専念できています」。

庭
敷地内の庭には、介護補助者さんたちが手入れをしているミカンの木がありました。「先日も利用者様とミカン狩りを楽しみ、獲れたてのミカンを美味しくいただきました。外出が難しい利用者様も多いので、庭で過ごす時間はとても喜ばれます。介護補助者は利用者様の話し相手になったり、レクリエーションの準備を手伝ったり、楽しみのある施設生活にも貢献してくれているんです」。立派なミカンがたくさん育っていますね。

入所フロア 廊下
入所フロアに戻り、認知症介護のスペシャリストのお2人を紹介していただきました。「介護部門には、認知症指導者・認知症介護実践リーダー・認知症介護実践者などの資格を持つメンバーが複数いて、施設内研修の講師なども務めています。キャリア支援として、外部研修への参加をサポートする制度や、資格取得支援制度が整っているので、さまざまな専門性を身に付けることが可能です」。

通所リハビリフロア
お次は、仕事と子育てを両立するママさんたちにお会いしました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。残業がほとんどなく、子どもが小学校1年生の3月末まで時短勤務を選択できるので、子どもとの時間を大切にできています。どの職種にも子育て中の仲間がいて、育児経験を持つ上司も多いため、子どもの急な体調不良による勤務変更なども相談しやすい雰囲気です」と、ママさんたち。子育て支援も整っていますね。

お喜楽カフェの様子
最後は、地域交流活動の「お喜楽カフェ」の写真を見せてくれました。「お喜楽カフェは年2回開催していて、近隣住民の方を対象に、高齢者の暮らしや健康に役立つ講座を開催したり、みんなでお茶を飲みながら楽しくお喋りをしたりしています。今回は、目の前の大宮東警察署の方を招き、高齢者の交通事故防止に関する講座を開きました」。地域に密着した施設ならではの取り組みですね。今日はありがとうございました。
帰り道

――お疲れさまでした。手厚い入職時教育を行っている老健、いかがでしたか?
- 高い在宅復帰率を維持する超強化型老健で、より良い施設づくり・職場づくりに向けた取り組みに力を注ぎ、地域からも職員からも長く愛され続けています。新しい仲間がスムーズなスタートを切れるようにオリエンテーション期間を導入してからは、入職1年目の離職がほとんどないそうです。
――印象に残った取り組みはありましたか?
- 介護職の業務改善に向けた取り組みの充実です。介護職が本来の仕事に専念できるように、リネン交換・物品補充・清掃・配膳業務などを担う介護補助者が活躍しているほか、イベントの開催に訪れるボランティアさんや、施設の修繕業務を担う元ドライバーさんなど、いろいろな仲間の協力がありました。
――では、ここはちょっと、という点は?
- 残業はほとんど発生しませんが、勉強会が業務時間外に行われるそうです。ただ、子育て中などで参加が難しい方には研修資料を配布して学習をサポートしていて、新たにオンデマンド研修も導入したのだとか。
――最後にここだけの話をひとつお願いします。
- 「地域に生き地域に活かされる施設に」という施設の理念の通り、地域とのつながりをとても大切にしていました。力を注ぐ外出レクリエーションを行う際には、近隣の飲食店や事業所の方々の協力も得て、安心して行うことができているのだとか。施設内の職員だけでなく、地域という大きなチームで利用者様の暮らしを支えていることが自慢なのだそうです。
入職時の教育サポートが充実した老健で働きたい方
地域に密着した老健で、長く働き続けたい方







