【医療法人社団 愛友会 三郷ケアセンター】Webで施設見学

近年では介護業界でもAIやICT（情報伝達技術）の導入が進み、業務の効率化や、ケアの質向上などを実現する施設が増えていますよね。上尾中央医科グループ（AMG）の老健「三郷ケアセンター」でも、最新のデジタル技術を積極的に取り入れ、利用者様の安心・安全や、スタッフの働きやすさにつなげているそうです。教育体制も充実していて、未経験から一人前の介護職を目指せる環境が整っているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます！

「三郷ケアセンター」へのアクセスは、「新三郷駅前」と施設を結ぶ無料送迎バスが便利。「新三郷駅」前には、ららぽーと・IKEA・コストコなどの大型商業施設が充実していて、仕事帰りの楽しみがたくさんあります。敷地内には職員用駐車場もあり、マイカー通勤もOKとのこと。玄関では、新卒入職19年目の介護科長さんが迎えてくれました。「ようこそ！今日はゆっくり見学していってくださいね」。

まずは、本館1階の通所リハビリフロアへ。リハビリ機器が充実していますね。「そうなんです。三郷市内唯一の老健として、『自分たちが地域のリハビリを支えているんだ！』という自負を持ち、リハビリにとても力を注いでいます。天気の良い日は敷地内をお散歩したり、お庭の家庭菜園で園芸療法を行ったり、外の空気に触れる時間も大切にしています」と、介護科長。家庭菜園には立派な大根が育っていました。

つづいて、入所フロアのデイルームへ。「入所フロアでは、1日も早い在宅復帰を支えるために離床を促し、お茶や食事の時間はデイルームで過ごしていただけるよう取り組んでいます。また、利用者様の情報をタイムリーに共有できるようにインカムを装着している介護スタッフがいるので、新人さんが困っている時などもすぐに共有され、誰かがフォローに入っています」。それは安心です。

お次は、居室を案内していただきました。「居室には電動ベッドを備え、見守り支援システム『眠りスキャン』を88台導入しています。他にも、記録作業を短縮化する介護支援ソフトや、腰痛防止につなげるマッスルスーツ、職員間のスムーズな情報伝達のためのビジネスチャットなども活用し、利用者様の安心・安全や、業務の効率化・負担軽減につなげています」。

つづいて、IoT(Internet of Things)管理室へ。どんな役割の部署ですか？「施設内のIT機器のメンテナンスや有効活用のレクチャー、情報発信などを担う部署です。AIやICTの活用が進む介護業界で、先見性を持って業務改革を進めていくために数年前から立ち上げています。こちらのシステムエンジニアは介護職の経験があり、現場のスタッフが利用者様と向き合う時間を増やしていけるように、さまざまな技術を導入してくれています」。

入所フロアの一角で、新人指導が行われていました。「介護部門では、新卒者にも中途入職者にも教育担当の先輩が付き、こんなふうに丁寧なOJTを行っています。当施設では地元の専門学校から介護実習生を毎年受け入れているので、指導力の高い実習指導者が各フロアに勤務していることが大きな強み。また、介護職の8割以上が介護福祉士資格を有しているため、根拠に基づいた教育が行われています」。

お次は、Web研修室へ。「継続教育にはAMGの介護クリニカルラダーを活用していて、各ラダーに該当するeラーニングをこちらのWeb研修室で受講してもらっています。もちろん自己学習の利用もOKですし、食事や休憩にも利用可能です。ただ、お昼休みは広い会議室を食堂として開放しているので、そちらで食事をしているスタッフが多いですね」。ランチはリーズナブルな弁当をスマホから注文できるそうです。

つづいて、看護師さんの仕事風景を見学しました。「こちらの新棟には、酸素・吸引などの医療ガスの取り出し口を居室内に備えているため、本館よりも医療依存度が高い利用者様が入所されています。近くの『三郷中央総合病院』をはじめ、AMGのグループ病院と密な連携を築き、医療依存度の高い方の受け入れも積極的に行っているので、看護師は病院での臨床経験を活かして働けると思います」。

お次は、介護助手さんを紹介していただきました。「当施設では、介護スタッフが専門性を発揮できる体制を構築するために、介護助手の採用にも力を注いでいます。介護助手の仕事内容は、シーツ交換・清掃・食事の配膳・お茶の準備・物品補充・入浴後のドライヤーなどの周辺業務。無資格・未経験OKで、希望に合わせたパート勤務に対応していて、シニア人材や子育て中の外国人スタッフなどが活躍しているんですよ」。

「こちらは、先日開催した施設行事の様子です」と、写真を見せてくれました。「施設入所後も四季の変化を感じながら、楽しみを持って生活していただけるように、毎月さまざまな行事やレクリエーションを開催しています。施設行事では、音楽が趣味の職員で結成したバンド、通称『ケアセンバンド』による生演奏を披露することが多く、利用者様からとても好評なんですよ」。スタッフの皆さんの特技を活かした取り組みですね。

最後は、子育て中のママさんのお2名を紹介してくれました。仕事と子育ては順調ですか？「はい。子どもが小さいうちは日勤常勤・時短勤務・パート勤務の選択もOKですし、シフトの希望が通りやすいため家庭に合わせた働き方ができます。また、残業は月平均約3時間と少なく、公休は年間120日と充実しているので、これから妊娠・出産を予定している方も安心して入職してほしいです」と、お2人。今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。介護現場にAIやICT（情報伝達技術）を積極的に導入する老健、いかがでしたか？

業務の効率化やケアの質の向上のために、さまざまな最新技術が導入されていて、施設内にシステムエンジニアが常駐するIoT(Internet of Things)管理室まであることに驚きました。施設の開設は1996年と、地域でも歴史ある介護施設ですが、取り組み内容は先進的で、これからもっとITやAIを活用した業務改善を進めたいそうです。

――見学をしていて印象に残ったことはありますか？

職種や勤続年数に関係なく、職場の誰とでも気軽にコミュニケーションが取りやすい環境があっていいなぁと感じました。看護部長や介護科長も気さくで飾らない人柄でしたし、スタッフ皆さん明るい方ばかりで、和気あいあいとした雰囲気の職場でした。

――では、ここはちょっと、という点は？

駅から少し離れている点でしょうか。ただ、「新三郷駅」と施設を結ぶ無料送迎バスが朝3本・夕方2本運行していますし、職員用駐車場があるので、皆さん通勤には困っていないようです。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

月曜日・木曜日限定で、栄養科がスタッフのために120円の手作りスイーツを作ってくれるのだとか。楽しみにいしてるスタッフさんが多く、すぐに売り切れてしまうくらい人気だそうです。また、職員用フロアには軽食が購入できる自動販売機もあり、ちょっと小腹が空いた時などに便利だそうですよ。

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