【社会福祉法人 慶宗会 千年希望の杜 佐倉】Webで施設見学

さまざまな年齢・性別・キャリアの仲間が長く働ける職場って、魅力を感じますよね。地域密着型特養の「千年希望の杜 佐倉」では、多様な人材の活躍を推進し、介護職未経験者や子育て世代も歓迎しているとのこと。施設長は介護現場の経験も豊富な方で、スタッフ一人ひとりの意見を尊重しながらより魅力的な施設づくり・職場づくりに取り組んでいるらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。

「千年希望の杜 佐倉」へのアクセスは、「志津駅」または「臼井駅」から10分ほどバスに乗り、「東邦大学佐倉病院」バス停で下車して徒歩1分。駅から徒歩圏内の立地ではありませんが、敷地内に無料の職員用駐車場が完備されていて、大半のスタッフが車通勤をしているそうです。玄関では、鈴木施設長が笑顔で迎えてくれました。「ようこそ！今日はゆっくり見学していってくださいね」。

まずは受付で、法人のパンフレットを見せていただきました。「当施設を運営する『社会福祉法人 慶宗会』は、奈良県に本部を置く設立6年目のフレッシュな組織で、当施設は法人にとって第1号施設。設立以来、グループ施設を増やしながら成長を続けていて、今後も新規施設の開設計画があるんですよ」。姉妹法人も含め、グループ内には幅広い活躍の場があるそうです。

事務所に行き、施設長が管理するシフト表を見せていただきました。「私がシフトを作ることで、現場の人員体制を把握することができるため、必要に応じてヘルプに入っています」。現場の業務もフォローしているんですね。「ええ。私は介護福祉士として現場で23年ほど勤務した後、当施設の相談員として入職し、2023年度に施設長に就任したので、新人指導やソーシャルワークのサポートにも入っていますよ」。

つづいて、ユニットの共有スペースを紹介していただきました。「当院は地域密着型特養のため、入所定員は29名以下、利用は施設が所在する地域の方のみと限定されています。併設する定員9名のショートステイを含めて4つのユニットがあり、ユニットごとに担当スタッフを配置していますが、臨機応変にユニットを越えた助け合いも行っています」。小規模な施設のため、すべての入居者様の状態を把握しやすいのだとか。

つづいて、居室を案内していただきました。「居室はすべて個室で、ご自宅から使い慣れた家具・日用品を持ち込めるため、空室のこちらとは違って、ご入居されている居室の室内には個性が出ています。利用者様の平均要介護度は4.3と高めで（2024年1月）、きめ細かい生活支援が求められますが、ご自身のペースでゆったりと暮らしていただけるよう、お一人おひとりの生活リズムを尊重することを心がけているんですよ」。

お次は、パート勤務をしているママさんにお会いしました。「パート職員は勤務可能な曜日・日数・時間の希望に柔軟に対応してもらえるので、小さな子どもがいても無理なく働けています。常勤職員には育児が一段落した先輩ママが多く、子どもの急な体調不良によるお休みにも理解があって、とても助かっているんですよ」と、ママさん。介護部門には保育園や小学校に通うお子さんを持つパート職員が複数活躍しているそうです。

つづいて、新入職員への指導風景を見学させていただきました。「入職後は、業務に慣れるまでサポート役の先輩が付き、こんなふうにマンツーマンのOJTを行っています。介護部門では無資格・未経験の方も安心して働けるよう、入職時教育を充実させていて、2024年度からは新卒採用もスタート予定なので、既存スタッフの指導力向上にも取り組んでいるんです」と、施設長。

事務所に行き、法人の資格取得支援制度の規定書を見せていただきました。働きながら資格を取得することもできるんですか？「はい。初任者研修・実務者研修・介護福祉士はもちろん、ケアマネージャーの資格取得費用も法人が援助しています（条件あり）。介護スタッフの半数以上は有資格者で、2024年は2名のスタッフが介護福祉士の国家試験に挑戦する予定です」。

つづいて、ショートステイのフロアへ。とても広い空間ですね。「そうなんです。今後はこちらのスペースを活かして、地域のボランティアさんを招いたイベントなども計画していきます。地域密着型特養なので、地域住民の方々とのつながりを大切にしたいと考えていて、SNSなどを活用して施設情報を発信し、地域に開かれた施設運営を目指しているんです」。施設情報満載の公式インスタグラムも開設したのだとか。

居室を覗くと、ベテラン介護スタッフさんが入居者様と向き合っていました。「介護部門には人生経験も豊富な50代・60代のスタッフもたくさん活躍していて、後輩たちのお手本となってくれたり、私の相談に乗ってくれたり、本当に心強い存在です。今後は新卒採用で20代のメンバーが増えていく予定なので、各世代の特徴を活かした介護サービスを提供していきたいと考えています」と、施設長。

最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。働きやすさはどうですか？「公休はもちろん、有休も積極的に取得できますし、残業もほとんど発生しないため、家庭やプライベートを大切にできています。また、職種の壁がなく、他職種とも同じチームの仲間として協力し合える点も働きやすさにつながっていますね」と、皆さん。魅力的な職場ですね。今日はありがとうございました。

――多様な人材の活躍を推進する特養、いかがでしたか？

ユニットケアを実践する入所定員29名の地域密着型特養で、20代から60代まで、多様な年齢・キャリアの介護スタッフが活躍しています。子育て中のスタッフも多く、お子さんの急な体調不良でお休みされることも多いそうですが、施設長が臨機応変にカバーしているそうですよ。

――どんなスタッフを歓迎していますか？

常勤スタッフだけでなく、パートスタッフも大歓迎だそうです。また、やる気や向上心があれば無資格・未経験の方も歓迎し、働きながら資格を取得できるようサポートしているそうで、介護福祉士の国家試験を受験する方がほぼ毎年いるのだとか。

――では、ここはちょっと、というところは？

施設内研修は、医療安全や感染対策などの法定研修が中心なので、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。ただ、鈴木施設長が中心となって研修内容の充実を図っている最中だそうで、外部講師を招いた研修も増やしていく方針なのだとか、

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

運営母体の社会福祉法人 慶宗会では、数年以内に新規施設の開設計画があるそうです。近隣エリアにグループ施設が誕生した際には、立ち上げの応援や異動の希望も募るそうで、自分次第で活躍の場を広げていける職場だと感じました。