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能見台パートリア(神奈川県横浜市金沢区)のケアマネージャーさん - 発見!この街のカイゴー仮面 |介護21


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私、編集部のエリリンが、施設の取材中に出会った魅力的なスタッフさんの働き方や考え方をご紹介して、勝手に「カイゴー仮面」に認定しちゃうコーナーです。介護の仕事に携わる方、介護の仕事に興味を持っている方にお届けします♪
2018-09-11|能見台パートリア(神奈川県横浜市金沢区) ケアマネージャー

今回は、老健のケアマネと介護職員を兼務しているスタッフさんです。

まえがき

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さてさて、今回取材に伺ったのは、横浜市金沢区にある特養「能見台パートリア」さん。こちらでは、常時60%台という高い在宅復帰率を実現していて、退所後のサポート体制も手厚く整え、老健として最高ランクの「超強化型」の認定を受けています。介護職の成長を応援するため、キャリア段位制度の評価者を多く配置し、介護福祉士やケアマネの資格取得もバックアップしているんだとか。

取材中に、入居者様の生活ニーズを伺うスタッフさんを発見しました。お名前は井上さんで、キャリア9年目とのこと。 現在は「ケアマネージャー兼介護職員」という、珍しいポジションで活躍しているそうです。

ちょこっとインタビュー

お話を伺ったところ、「介護の現場が好きなので、ケアマネージャーの資格取得後も、利用者様と身近に関われる今の立場にすごく満足しています」とのお言葉が。

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──ケアマネージャー兼介護職員って、どんな仕事をするんですか?
介護職員と同じように入居フロア配属で、利用者様の生活を支援しつつ、ケアマネの業務であるケアプランの作成も行っています。この兼任職は、「生活ニーズに即したケアプランを作成していこう」という当施設の想いから誕生した職種で、各入居フロアに1名ずつ配置されているんですよ。ケアプランをつくる前提で支援に入るため、利用者様の生活上の課題や希望をしっかり汲み取れるよう心がけています。
──井上さんは、もともと介護職員だったんですか?
はい。当施設に新卒で入職して、一般介護職員として働き始めました。当時持っていた資格は介護福祉士で、上司の「キャリアアップを目指すべき!」というアドバイスもあり、5年間の実務経験を経て、ケアマネージャーの資格に挑戦したんです。当施設には「資格取得支援制度」があって、研修期間は勤務扱いで、研修費用まで負担してもらえるので、とても助かりました。資格取得後は、併設の居宅介護支援事業所のケアマネとして働く道も選べるのですが、私は現場を離れるのが寂しくて…(笑)。今の兼任職は、利用者様と向き合いながら学んだ知識を活かせるので、私にとって理想の働き方なんです。
──ケアマネージャーの資格を取得する前と後で、利用者様との向き合い方は変わりましたか?
変わりましたね。当施設では、ケアマネによる「退所後訪問指導」を行っているので、在宅への知識が更に深まり、現場でケアに入る際は、退所後の生活を以前よりも意識するようになりました。イメージだけで捉えていた「在宅」と、実際の現場にはギャップがあり、利用者様一人ひとりの今後について、入所後の早い段階から検討する必要があると感じました。また、近隣の関連職種が集まる「サービス担当者会議」に参加するようになったので、居宅のケアマネージャーや、訪問ヘルパー事業所の職員など、地域の人脈が広がったことで、施設全体から、地域全体で支えていくという考え方になっていきました。
──在宅復帰って、簡単にはいかないものなんですね。
ええ。本人だけでなく、支える家族の問題もありますし、福祉器具の導入や、住宅改修も検討していく必要があります。そうした調整業務はケアマネとしての腕の見せどころで、そのために、日頃から、ご家族や関連機関との繋がりを大切にして、時間をかけた信頼を構築するようにしています。私は、介護福祉士の次のステップとしてケアマネの資格を目指すことは、とても良いことだと思います。資格取得後、ケアマネの仕事に就かなかったとしても、得られる学びは大きな財産。視野が広がり、現場でより良い介護サービスに取り組めると思います。

【インタビュー後記】 勝手に認定!

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介護職としての第一歩は、もちろん現場の仕事を覚えることですが、「在宅復帰」をゴールに設定する老健では特に、ケアマネの視点も求められると感じました。井上さんは、在宅復帰後も安定した暮らしを送れるような支援を心がけていて、本当に素晴らしかったです。そして、ご家族や、在宅生活を支える地域の関係職種との関係づくりも、ケアマネの重要な役割。井上さんは、困難なケースにあたっても、簡単には諦めずに話し合いの場を設けていくんだとか。介護職としてもケアマネとしても、全力で向き合っている井上さん。素敵でした。

というわけで、私エリリンが、勝手に「カイゴー仮面」に認定! 井上さん、これからの活躍に大いに期待しています。エリリンでした!