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【例文つき】介護士に転職する際の志望動機はどう書く?ポイントと注意点

2024年01月29日

介護業界への転職活動をしているけど、志望動機が思い浮かばなくて困っている…そんなお悩みありませんか?転職を目指す上で志望動機の作成は避けては通れません。適当に書けばマイナス印象につながってしまいますが、ポイントさえしっかり押さえれば自分をアピールする強力な武器にもなります。

この記事ではこれから介護施設の面接を控えている方のために、志望動機の書き方のポイントや基本的な構成をご紹介します。この記事の内容を実践すれば、自信をもって志望動機が書けるようになるはずです。

ページ目次

履歴書や面接で志望動機が重視される理由

介護業界に限らず人材採用の担当者は志望動機を重視すると言われています。まずは採用担当者がどのようなことを志望動機から読み取ろうとしているのか?を知りましょう。それによって志望動機に書くべき事柄も自ずとわかってきます。

仕事への意欲や自社への志望度を確認するため

採用担当者は仕事に対して熱意を持って取り組んでいる人材を求めています。志望動機を聞くことで、求職者の介護業界で働くことに対する意欲や施設への理解、志望度を図ることができるのです

介護業界を志望する理由が明確で説得力があり、事業所や施設についてしっかり下調べしていることが伝われば、「熱意がある」と判断されます。まずは業界全体や志望先の事業所や施設、志望職種に関する理解を深めましょう

「介護21」を使うとスムーズに施設の求人情報を閲覧可能です。さらに、独自取材によって施設の様子を隅々まで掲載した「Webで施設見学」では、施設の実際の様子やそこで働くスタッフなど普段は見ることのできない情報も掲載しています。是非情報収集を行い、志望動機の作成に役立ててください。

自社が求める人材にマッチするかを確認するため

志望動機から仕事への向き合い方や価値観、利用者に対する想い、自身のやりたいことなど、さまざまな事柄がわかり、それによって志望者と事業所や施設がマッチするかどうかも判断することができます。また、志望動機の内容や質問したときの受け答えによって他の職員と円滑にコミュニケーションがとれるか、すでにいる職員と価値観が合うかといったことも推測できます。

自分はどんな想いで仕事をしているのか・していくのか?人とはどう関わっていくのか?といった点も見直して、志望動機の中で表現しましょう

介護士への志望動機の書き方のポイント5つ

以上のような理由から、採用担当者は志望動機もしっかりと注目し、志望者が事業所や施設が求める人物像に合っている人材かどうかを判断します。

以上も踏まえ、ここからは介護業界向けの志望動機を書くポイントをより詳しく見ていきましょう。以下の5つの項目について考えを整理してから簡潔な文章でまとめると、よりよい志望動機が作成できるはずです

介護士として働きたい理由を明確に書く

まずは介護士として働きたい理由を明確にしてください。なぜ介護士で働きたいのか?介護の仕事のどのようなところに興味を持ったのか?介護士としてどんな働き方がしたいのか?何を実現したいのか?を考えてみましょう。

介護士として働きたいと思ったきっかけ、介護という仕事に興味を持つようになったエピソードがあれば、それを交えるとより説得力が増します。

志望先の施設を志望する理由を明確に書く

少子高齢化の今、介護施設の数も多くなってきました。たくさんある介護施設のなかで、志望先を選んだ理由も整理しておきましょう。ありきたりな志望動機、「通いやすいから」というような動機ではなく、より具体的で中身がある内容を書きましょう。

そのためにも企業分析や下調べは必ず行い、その施設の理念や特徴、地域での立ち位置、提供しているサービスや力を入れている取り組み、あるいは他の施設との違い(独自性)などに関連付けて書くよう意識してみてください

志望先の施設でどのように貢献できるかを書く

採用担当者が知りたいのは志望者がどのように活躍してくれるか?です。これまでの職歴や経験、スキルを活かして志望先の施設にどのように貢献できるかをアピールしましょう。

ただ、「◯◯ができます」では押し売りになってしまいます。「◯◯ができるので、◯◯という点で貢献できます」というようにその施設での実際の業務をイメージした上で、自分を採用するメリットが伝わるよう、意識して書くのがポイントです

今までの経験と実績を具体的に書く

志望者のこれまでの経験や実績も採用担当者の大きな関心ごとです。どんなことをしてきたか?何ができるのか?だけでなく、まわりからどのように評価されていたか?も書くと効果的です。また、自分が何を大切にして働いてきたのか?価値観やマインドも盛り込むと尚良しです。

自分の人柄や人間性をアピールする

介護士は介護を必要とする高齢者の方の身の回りのお世話や支援をする、対人の仕事です。ただ単に生活をサポートするだけではなく心のケアも行うため、思いやりやコミュニケーション能力も必要となります。実際に株式会社ニッソーネットが実施した『介護人材の採用に関する調査』によると、介護事業所の人材採用担当者の6割が「人柄を重視する」と回答しています。

志望動機には自分の人柄や考え方、想いが伝わるようなエピソードも盛り込むと効果的です

なお、履歴書の書き方全般についてはこちらの記事(【転活4】介護職(介護士・介護福祉士)の転職成功のカギ!履歴書と職務経歴書の書き方)でも詳しくご説明していますので、ぜひ参考にしてください。

志望動機の基本構成とパターン別例文5選

以上のように志望動機で書く内容に整理ができたら、次は簡潔な文章としてまとめていきます。ここからは志望動機の基本的な文章構成と転職パターン別の例文を5つご紹介します。

基本は4つのパートを組み合わせる

志望動機は「①これまでの職歴・経験」「②介護士として働きたい理由」「③志望先を選んだ理由」「④どのように活躍したいか?」という4つのパートを組み合わせると書きやすくなり、採用担当者にも言いたいことが伝わりやすくなります。

書き方のコツとしては以上の4つのパートを質問に置き換えることです。たとえば「①これまでの職歴・経験」を「これまでどんな職場で働いてきましたか?そこでどんなスキルを身につけましたか?働き方はどうでしたか?」という質問に置き換えてみましょう。「私は人と関わることが好きで、これまで接客の仕事に7年間携わりました。店舗があったのがお年寄りが多い地域で、雑談の中でお困りごとなどを聞く機会も多くありました。そこで人の悩みを聞き共感を示すコミュニケーション能力が身につきました。」というような回答が作れれば、それを少しアレンジするだけで志望動機に使えるようになります。

同様に、「②介護士として働きたい理由」は「介護士として働きたい理由はなんですか?」という質問に置き換えれば、「もっとお年寄りの役に立ちたいと思うようになり、介護士として働くことを希望するようになりました。」という答えが作成できます。

「③志望先を選んだ理由」は「なぜ◯◯(志望先)を選んだのですか?」という質問に置き換えられます。「◯◯(志望先)の理念である「利用者の立場で関わる介護」に共感し、志望いたしました。」というように志望した理由を考えることができます。

「④どのように活躍したいか?」は「◯◯(志望先)でどのように活躍したいですか?」という質問に置き換えてみましょう。「持ち前の明るさとコミュニケーション能力を活かして、利用者の方が安心できる介護サービスを提供したいです。」という回答が作れるかと思います。

以上のように、自問自答して出てきた答えをアレンジしてつなぎ合わせることで、志望動機の文章がスムーズに作れるようになります。

パターン別例文①:新卒で介護士を志望する場合

祖父が要介護状態になり介護施設のお世話になっていました。介護士の方が非常に丁寧に対応してくださり、施設に面会に行ったときにいつも祖父が幸せそうな表情をしていたのを見て、私も困っている高齢者の方の役に立ちたいと思い介護士を志望するようになりました。

貴施設では「何よりも利用者のために」という理念のもと、職員の方が一丸となって利用者の方がより満足されるよう取り組まれています。その姿勢に感銘を受けて志望いたしました。

持ち前の明るさと前向きさを活かし、私も貴施設の一員となって利用者様が笑顔になるためのお手伝いがしたいと考えております。

パターン別例文②:他業種から転職する場合

私はスーパーで7年間接客担当をしていました。特に地域のお年寄りの方がいらっしゃることが多く、ときには足腰が悪いお客様を手助けすることもありました。お客様から感謝のお手紙をいただいたこともあります。そうした経験もあって「人の役に立つ仕事がしたい」「もっと高齢者の方のお役に立ちたい」という気持ちが芽生え、介護業界に興味を持ちました。

特に貴施設では利用者様を尊重し自立した生活ができるよう支援するという方針を掲げられています。身の回りの支援をしながらもご利用者様が望まれる生活をサポートできるような存在になりたいと考え志望いたしました。

接客で身につけた安心感を与えるコミュニケーションスキルとお困りごとを察知して先回りする対応力を活かし、指示されなくても率先して利用者様をサポートできる介護士になりたいと考えております。

パターン別例文③:キャリアアップを目指して転職する場合

私は現在デイサービスに勤務しております。責任ある業務も任せていただきやりがいは感じておりますが、基本的に私たちがご利用者様と接するのは限られた時間だけです。もっと深く利用者様と関わりたい、介護士としてレベルアップしたいと考え、特別養護老人ホームへの転職を決意しました。

施設を見学させていただいたときに、利用者様の表情に活気があり職員に対して全幅の信頼を置かれている雰囲気が感じられ、私もその輪の中に入りたいと考え志望しました。

デイサービスでは特にレクリエーションに力を入れ、利用者様が楽しんでいただけるようさまざまな工夫をしてきました。その経験を活かしつつ、資格を取得して介護士としてできる仕事の幅を広げ、利用者様と貴施設に貢献してまいります。

パターン別例文④:介護業界での転職回数が多い場合

私はこれまでデイサービス、介護老人保健施設、特別養護老人ホームで介護士として勤務してきました。現在は特別養護老人ホームでフロアリーダーとして勤務していますが、貴施設の「ご利用者様の目線に立った介護」という理念と、現在勤務している施設にはない最新の取り組みをされている点に感銘を受け志望いたしました。

これまで実務で培ってきた介護スキルと、多くの施設に勤務して得た知見を活かし、貴施設介護サービスのさらなる品質向上に貢献していきたいと考えております。

パターン別例文⑤:ブランクから復帰する場合

私は新卒で特別養護老人ホームに就職し、7年間介護士として勤務しておりました。出産を機に退職いたしましたが、子どもが小学校に進学したため、再度介護士として働きたいと考えるようになりました。

貴施設を見学させていただいたときに、職員の方が親身に利用者様と接していらっしゃるのを見て、非常に雰囲気が良いと感じました。また、学校やボランティア団体との交流が深く、地域に根ざしている点も魅力に感じ、貴施設を志望いたしました。

前職では介護福祉士の資格も取得しております。ブランクはありますが経験や知識を活かしてご利用者様と貴施設のお役に立ちたいと考えております。

介護士の志望動機で注意する点3つ

最後に、介護士への転職の志望動機を作成する際の注意点をご紹介します。採用担当者に熱意が伝わるよう、以下のことを意識して書いてみましょう。

ぼんやりとした志望動機を書かない

志望動機がぼんやりしていると「なんとなく介護士を選んだのではないか?」「うちでなくてもいいのでは?」という印象を与えてしまいます。自分はどんな仕事がしたいのか?介護士になってどんなことを実現したいのか?数ある施設の中でなぜその施設を選んだのか?をまとめ、具体的に書きましょう。

前職のネガティブなことは書かない

転職する理由は人それぞれです。実際は「人間関係がうまくいかなかった」「待遇に不満があった」という理由で転職される方のほうが多いかもしれません。しかし、それをそのまま伝えてしまうのはNGです。特に職場に不満を持って辞めたこと・転職を決めたことを伝えると、「うちでも合わないのではないか?」「今いる職員や利用者と人間関係がうまく構築できないのではないか?」と思われてしまいます。「より利用者に深く向き合いたい」「貴施設の方針に共感した」というように、ポジティブな伝え方をしましょう

給料や待遇だけを志望動機にしない

志望先の給料や待遇が現職・前職より良く、それが志望動機であったとしても、やはりそのまま伝えないほうが無難です。「給料しか見ていない」「自分のメリットしか考えていない」「どうせ他にいいところが見つかったら辞めてしまう」と思われてしまいかねません。やはり「介護士としてステップアップしたいから」「キャリアを積んでいきたいから」というように、ポジティブな表現をしましょう

まとめ:介護士の志望動機はエピソード重視で

介護士の志望動機は採用担当者に熱意が伝わるよう、エピソードも交えて具体的に書きましょう。特に介護業界は人柄が重視されますので、人間性が伝わるようなエピソードを盛り込むと効果的です。今回ご紹介した4つのパートで情報を整理すると、より説得力がある志望動機が書けるようになりますので参考にして、ぜひ一度志望動機を考えてみましょう。

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