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介護士・介護福祉士の履歴書と職務経歴書の書き方は?転職成功のポイント

2024年02月20日

介護の職場は、施設介護、訪問介護、デイサービスなどさまざまな施設形態があります。介護の経験を積む上で、他の介護施設で学びたい、キャリアアップしたいという思いで転職を考える方も少なくありません。介護業界で転職する際にカギとなるのが、履歴書や職務経歴書の書き方です。自身の価値や実績をPRする方法としてとても有効です。
そこで今回は、介護職の履歴書・職務経歴書の基本の書き方やポイントをご紹介します。

ページ目次

1.介護士・介護福祉士の履歴書の書き方

ケアマネージャーやケアワーカーなどの介護職の求人は、他の職種と比較しても選択肢が多く、応募者に有利といえますが、条件の良い求人では採用基準が厳しかったり、応募人数が多かったりして競争率が高くなることがあります。希望の職場に就職するためにも正しい履歴書の書き方を押さえておきましょう。

履歴書の選び方のポイント

「このフォーマットの履歴書を使わなければならない」といった決まりは特にありません。インターネットなどで調べてみるとわかりますが、実にさまざまな種類のものがあります。基本的には応募先や学校などで指定がなければ、どのフォーマットの履歴書を使っても大丈夫です。ただし、履歴書には新卒、転職、アルバイト・パート向けなどがありますので、ご自身の状況に合ったものを選ばれることをおすすめします。

また、履歴書のサイズはA4と、それよりも小さいB5サイズがあり、こちらも特に応募先や学校から指定がない限りは自由です。A4の場合は大きくて見やすい、B5はコンパクトでカバンの中に収まりやすいなど、それぞれメリットがあります。

履歴書の用紙は書店や文房具店、コンビニなどで購入することが可能です。また、インターネットでフォーマットをダウンロードすることもできます。手書きのほかパソコンで作成しても問題ありません。

今回は厚生労働省が推奨しているテンプレートをもとに解説を進めていきます。

【見本つき】履歴書の書き方の基本

前述の厚生労働省が作成した履歴書様式例のフォーマットを使って履歴書の見本を作成しました。項目ごとに書き方のポイントを見ていきましょう。

1 日付

記入日ではなく、履歴書を提出する日を記入(郵送の場合は差出日)
年号は西暦か和暦(元号)かを統一する

2 氏名

戸籍上の氏名を書く
ふりがなは「ふりがな」とあれば平仮名で「フリガナ」とあればカタカナで書く

3 証明写真

3カ月以内に撮影した証明写真(カラー)を貼付
スナップ写真はNG

4 生年月日・年齢

年の表記は他の項目と西暦・和暦を統一 提出日の満年齢を書く

5 現住所

郵便番号や都道府県なども省略せずに記入。

6 電話番号

固定電話がなければ携帯電話の番号でOK

7 経歴

中学校卒業以上の学歴と職歴を記入
学校名、会社名は略号ではなく正式名称を書く
「学歴」「職歴」の項目は中央に書く
すでに退職している場合は「一身上の都合で退職」、現在も働いている場合は「現在に至る」と書く

8 免許・資格

免許・資格名は正式名称で書く
取得年月が古い順に書く
趣味に近いものは特に書く必要なし。

9 志望動機

履歴書の中でも最も重要な項目
面接でも聞かれる項目なので、履歴書には簡潔に書く
※志望動機の書き方は詳細を後述します

10 特技、自己PR

履歴書の中でも特に重要な項目
自分自身の強みやスキル、達成した実績や経験などを具体的に記入
特技は介護と関連づけたポイントを書くとさらによい
自己PRは志望動機とつながる書き方がおすすめ

11 本人希望記入欄

特にない場合は、「貴施設の規定に従います」と書く
やむをえない事情がある場合は、勤務シフトや入職希望時期などの要望を記入しておく

介護士・介護福祉士の履歴書作成のポイント

介護は利用者の方、そのご家族、他の職員など、人と接する機会が多い仕事であり、人間性が重視される傾向があります。本やネットなどに書かれているテクニックを駆使するというよりは、むしろ人柄が伝わりやすい、わかりやすい履歴書のほうが好印象を与えられる可能性があります。

加えて、特に転職(中途採用)の場合は即戦力になってくれるかどうか?が鍵となります。履歴書の職歴欄や、次の章でご紹介する職務経歴書の内容に着目される採用担当者が多いので、これまでの経歴や経験、実績が伝わるよう意識しましょう。国家資格をはじめ介護関連の資格取得者は優遇される可能性もあるため、免許・資格の欄にもれなく記載しておくことも大切です。

2.介護士・介護福祉士の職務経歴書の書き方

職務経歴書はこれまでの経歴や経験、実績、スキルを詳細に記載する書類です。新卒採用時には職歴がないため職務経歴書を書く必要はありませんが、転職の場合は非常に重要となります。

施設の種類や規模、サービスなど同じ介護業界でも事業所によってそれぞれです。どんな施設で働いていたのか?どのような仕事に携わっていたのか?どんなスキルがあるのか?を詳細かつ具体的に書きましょう。

職務経歴書のフォーマット

職務経歴書についても特にフォーマットに決まりはありませんが、A4縦サイズに横書きするのが一般的で、手書きで作成してもパソコンで作成しても問題ありません。

冒頭部分に表題(職務経歴書)や氏名、日付を記載し、その後に職務経歴を記載します。設ける項目は自由ですが、これまでの経験や実績、スキル、自己PRなどを記載すると効果的です。項目分けする、完結に記載するなど、見やすい・わかりやすい書き方を心がけましょう。

厚生労働省では履歴書と同じように職務経歴書の作成方法についてもアドバイスしてくれています。悩んだ場合は『職務経歴書の作り方』も参考にしてみましょう。

職務経歴書には職務経歴を古い順から並べて記載する「編年体式」、逆に新しいほうから並べる「逆編年体式」、業種や職種ごとにまとめて記載する「キャリア式」という3つの方式があります。

たとえば介護業界から一旦別の業界に転職した場合は編年体式、直近で介護業界の経験がある場合は逆編年体式、介護業界のキャリアが長くアピールしたい経験や実績が豊富にある場合はキャリア式というように、ご自身のご状況に合わせて選ぶのがおすすめです

【見本】職務経歴書の書き方の基本

ここからは職務経歴書の書き方についてご説明します。厚生労働省のパンフレットをもとに、編年体式の職務経歴書の見本を作成しましたので、そちらをもとに見ていきましょう。

1 職務経歴

介護業界内で転職する場合は、職務経歴を詳細に書いて経験をアピールする
施設の規模感や、施設内外での業務内容を簡潔に箇条書きでまとめる

2 活かせる資格・スキル

介護職関連の免許や資格だけでなく、仕事に役立つ資格も取得順に正式名称で記入

3 自己PR

転職先で求められるスキルを想定し、これまでの業務を通して身につけたスキルから活かせそうなことを記載
自身が主体的に取り組んだエピソードを盛り込み具体的に書く

4 志望動機

他業界からの転職の場合は、なぜ介護職へ転職しようとするのか志望動機に力を入れる

介護士・介護福祉士の職務経歴書作成のポイント

職務経歴書は、履歴書では伝わらない自分の「能力」と「経歴」をアピールします。 実績やその結果を生み出した要因は何かなど、施設に対してアピールする部分には具体的な数字や達成率などを記載するとより採用者に伝わります。注意する点は、介護職と一言で済ませるのではなく、施設の規模や自身の立場や担当などを丁寧に書きましょう。

施設によっては職務経歴書の提出を求められないこともあります。ただし、面接では前職や今までの経歴や実績を細かに質問されることが多いです。自身の経歴や実績を整理するためにも作成していて損はないでしょう。

3.印象アップ!履歴書・職務経歴書の書き方のマナー

履歴書や職務経歴書で大切なことはマナーです。丁寧に、マナーを守って書けば、きっと好印象につながります。以下のようなポイントを押さえた上で履歴書や職務経歴書を作成しましょう。

手書きの場合は、黒のボールペンで丁寧に書く

最近では、パソコンで履歴書を作成する方も増えてきていますが、手書きの履歴書の方が好まれるケースが多いです。手書きの場合は、文字を丁寧に書くことも重要です。採用者は、文字のきれいさよりも「文字の書き方」を重視していることが多いため、雑な書き方や誤字脱字は面接の前からマイナスな印象を与えてしまいます。

間違えた場合は一から新しく書き直す

書き損じてしまった場合は、新しい履歴書に一から書き直しましょう。間違えた文字を修正液や修正テープで訂正したり、線で消して書き直すことはNGです。書類選考の部分では、誤字脱字や二重線・修正ペンの有無などがチェックされます。空欄や日付の記載漏れといったうっかりミスは選考通過率が下がる恐れがあるので十分注意しましょう。

できるだけ空欄がないようにする

履歴書に空欄があると「やる気がないの?」「アピールすることがないの?」と思われてしまいます。記載漏れや書き忘れを疑われる可能性もあり、いずれにしても印象は良くありません。

履歴書は可能な限りすべての欄を埋めるようにしてください。希望する条件の欄など一部は別として「特になし」も避けましょう。

4.履歴書・職務経歴書を魅力的にするポイント

よりご自身を魅力的に思ってもらうためには、履歴書や職務経歴書で人柄やスキル、志望動機を具体的にアピールすることです。そのためにも以下の3つについて考えをまとめた上で書き始めることをおすすめします。

自分の長所・短所を見つめ直す

履歴書・職務経歴書には自身の長所や短所を記載する場所があります。あらかじめ書く前に見つめ直し、短所はポジティブな表現で記載しましょう。

今までの介護の職歴を整理する

介護の仕事に就いていた期間が長ければ長いほど、自身が何をやってきたかが見えづらくなっています。履歴書や職務経歴書では採用担当者にわかりやすく自分をアピールしなければならないため、今までどのようなことをやってきたのかを整理しておくと、履歴書・職務経歴書が書きやすくなります。

応募先の施設の下調べを行う

応募先の施設情報はきちんと下調べしておくのが鉄則です。施設の特徴や地域との関係、自身の介護歴と重なるところがあるなど、さまざまな視点から施設の情報を把握しましょう。
情報収集段階では「介護21」が役に立ちます。「Webで施設見学」では、独自取材で得た情報を全て発信しています。応募先に応じた志望動機や転職理由等を作成する際の情報収集に是非活用してください。

 5.パターン別の志望動機・転職理由の書き方(例文)

志望動機や転職理由では、応募先への興味や魅力をどう感じているか、自身のキャリアアップのイメージなどを明確に伝える必要があります。ここでは、パターン別の志望動機・転職理由・自己PRの例をご紹介します。

志望動機の書き方については、こちらの「【例文つき】介護士に転職する際の志望動機はどう書く?ポイントと注意点」で、多くの例文を紹介しています。

資格取得を目指す介護経験者

例:これまで、認知症の方の対応業務を行い、介護職員の業務の難しさを痛感しましたが、それと同時にやりがいを感じ、介護業界で活躍していきたいという気持ちが強くなりました。数ある職種の中、前職で経験した生活相談員の補助業務を通して、現場での直接的な支援ではなく利用者様やそのご家族の思いを支援していくソーシャルワーカーの仕事を目指したいと思い、資格取得をしてまいりました。今の職場は資格が取れてもなりたい職業に就くことが難しく、最終目標の社会福祉士になるために資格取得を目指しながら働ける貴社に魅力を感じ応募しました。

一般職から介護職を目指す未経験者

例:父親の介護を経験したことで介護の仕事に興味を持ちました。父親に介護が必要となったとき、初めての介護で右も左もわからず戸惑いがある中、介護職員の方やケアマネージャーの方に助けていただきました。その際に、介護の仕事はとても価値のある仕事だと思い、自分自身のその一員として働きたいと考えていたところ、未経験でも指導していただける環境が整っている御社を見つけ、また御社の目指す介護にも強く共感をし、志望いたしました。一般職で培ったさまざまな経験を介護の仕事にも活かして行きたいと思います。

6.採用担当者が重視するポイントは?

内定を獲得するためには、ただ自分がアピールしたいことを伝えるだけでは不十分で、採用側の立場になって考えることが大切です。最後に、採用担当者が履歴書や職務経歴書のどこに注目しているのか?どのように見ているのか?をご紹介します。

人柄やスキルが職場にマッチするか

採用担当者はまず履歴書や職務経歴書の内容から求職者の意欲や熱意を読み取ります。本当にそこで働きたいのか?なんとなく応募したのか?は文章を見ただけでもわかり、それで印象が決定づけられてしまうこともあり得ます。

また経験や実績、スキル、自己PRなどから職場に合うかどうか?うまく順応できそうかどうか?も判断されます。

志望動機に具体性があるか

志望動機に具体性があるかどうか?も非常に重要となります。ただ「介護に興味があるから」「職場の雰囲気が良さそうだから」といった志望動機ではなかなか採用担当者の心には響きません。どんなきっかけで介護という仕事に興味をもったのか?なぜ数ある施設の中から応募先を選んだのか?具体的なエピソードを交えて説明しましょう。

また説得力も非常に重要です。「ここで働きたい」ではなく、「ここでなければならない!」というくらいの熱量で考え、その想いを文章で表現しましょう。

7.まとめ:履歴書と職務経歴書で自分をアピールしよう

今回は、介護職の履歴書・経歴書の書き方を紹介しました。 履歴書や職務経歴書は、応募先とのファーストコンタクトに当たります。介護業界は一般企業に比べ書類選考ではなく「お会いしてから採用の有無を決める」ということが多いですが、履歴書や職務経歴書で自分をアピールしておくことは大切です。また、履歴書や職務経歴書を作成することによって自身が伝えたいことやアピールしたい事項が明確になりやすく、面接に進んだ際の自己アピールもスムーズに行えます。自分を見つめるきっかけにもなるため、自身の新しい一面や長所短所を改めて認識することができますよ。

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