

社会福祉法人 栄光会
かわぐちロイヤルの園
( 特別養護老人ホーム )


最近の特養は、小規模生活単位の「ユニット型」が主流になっています。ユニットケアは魅力もいっぱいありますが、少人数の職員配置に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。ユニット型特養「かわぐちロイヤルの園」が目指しているのは、施設全体で取り組むユニットケア。職場を1つのチームと考え、ユニットにとらわれない働き方を推進しているそうです。さっそく見学に行って、働く魅力を見つけてきます!
- 形 態
- 特別養護老人ホーム
- 所在地
- 埼玉県川口市/戸塚安行駅
- 定 員
- 入所120名

玄関
「かわぐちロイヤルの園」があるのは、埼玉高速鉄道「戸塚安行駅」から徒歩約8分の立地。広い職員駐車場(無料)が設けられているため、マイカー通勤者も多いようです。玄関では、施設長の鈴木さんが迎えてくれました。施設周辺は、緑が豊かで素敵な環境ですね。「ありがとうございます。当施設は、『埼玉の緑を守り育てる緑化計画』に参画していて、敷地内の緑化・維持管理に努めているんですよ」。


玄関ロビー
まずは、玄関ロビーでフロアマップを紹介していただきました。「4階建ての施設内には12ユニット(1ユニット10名)があります。職員の介護レベルの均一化に向け、医療ニーズや要介護度によってユニットを区分していないため、どのユニットでも幅広い知識・技術を身に付けることができ、臨機応変に他のユニットの応援に行ける体制をとっているんですよ」。なるほど~!


玄関ロビー
ロビーに職員の皆さんが集まってくれたので、チームで取り組むユニットケアについて詳しく伺ってみましょう!一体どんな体制なんですか?「基本的には配属ユニットでの勤務ですが、急な欠勤やトラブルがあった時、ユニット内だけで解決しようとは考えません。全体のチーム意識が高いので、施設長や係長に相談すると、他のユニットから応援に行ける職員を探してくれるので、他のユニットの仲間と働くことも多いです」と、皆さん。


ユニット 居室
つづいて、ユニットの居室を案内していただきました。「ちょうど今は新人のOJT期間で、エルダー(教育担当)によるマンツーマン指導が行われています。入職1~2カ月の間は、こんなふうに先輩と一緒に業務に入るので、介護の仕事が未経験の方でも安心だと思います。夜勤は入職3カ月後のスタートを目安にしていますが、技術の取得状況でタイミングを決めているので、焦らずマイペースに学んで行って欲しいです」と、施設長。


スタッフステーション
スタッフステーションを覗くと、職員同士でシフトの相談をしていました。「あちらの女性職員はオープニングスタッフで、最近結婚しました!今後は家庭を大切にしながら仕事を続けて欲しいので、休みや有休の希望には柔軟に応えています。ライフスタイルに合わせて勤務ができるよう、時短勤務、日勤常勤、パート勤務も用意しているので、子育て中のママさんや、家族の介護をしている職員も多いです」。


ユニット 共同フロア
ユニットの共同フロアでは、入居者様と職員の方がお話をしていました。「ユニット型施設の大きな魅力は、『個別ケア』が実践しやすい環境だということ。入居者様との会話の中で見えてくるさまざまな要望は、現場だけの判断では実現が難しいため、どんなことでも私に伝えてもらい、入居者様と職員の想いをカタチにしていけるよう努めています」と、施設長。それは素晴らしい!


事務所
事務所のデスクに戻ると、ユニットリーダーさんがイベントの企画書を持ってきました。施設長は一通り目を通して、「面白いアイディアだね。一緒に頑張ろう!」と、笑顔で捺印。企画を認めないことはないんですか?「職員には過去の企画を越えるアイディアを求めているので、去年と全く同じ内容だったら却下するかもしれません(笑)。失敗も貴重な経験と考えているので、安全面の確保さえできていれば、どんなに斬新な企画でも認めています」と、施設長。


掲示版
事務所の隣の掲示板には、行事のお知らせや報告ポスターがたくさん掲示されています。「私のイチ押しは、栄養科と連携した『ご当地味紀行』という行事食。材料からこだわって、毎月全国各地の郷土料理を提供しているんです。当施設の食事内容はバラエティに富んでいて、父の日の居酒屋メニューに『ビールゼリー』を添えたり、懐かしの給食の味を楽しめるよう『ソフト麺』を出したり、毎回栄養科の意気込みを感じます」。


職員食堂
お次は、職員食堂を紹介していただきました。「食堂では、栄養科が手作りする入居者様と同じメニューを、1食300円で食べることができます。現場と管理栄養士の距離が近いので、『来月の行事食に○○を出して欲しい』『味付けはこんなふうに工夫して欲しい』など、いろいろな要望を伝えやすいんですよ」。行事食として世界各国の家庭料理も提供していて、職員の皆さんに大人気なんだとか。


夏祭りの写真
「これは、先日開催した夏祭りの写真です」と、紹介してくれました。とっても賑やかで楽しそう!「毎年恒例の夏祭りは一大イベントで、太鼓演奏、盆踊り、屋台、神輿など、本格的に盛り上がります。実行委員達が時間をかけてアイディアを練り、準備に取り組んでくれるのですが、企画・運営を通して職員間の絆も深まり、回を追うごとにチームワークが高まっているなと感じますね」と、施設長。


バルコニー
最後は、職員の皆さんお気に入りのバルコニーへやってきました。最上階は見晴らしが最高ですね!「そうなんです。当施設は小高い丘の上にあるので、近隣の景観が楽しめて、夏には都内の花火大会を鑑賞することもできます。入居者様の気分転換をかねて、バルコニーをお散歩することもあり、みんなの憩いの場となっているんです」と、皆さん

帰り道

――おつかれさまでした。チームで取り組むユニットケア、いかがでしたか?
- ユニットケアは個別的なケアを提供するための手段であって、ユニット内の人員体制にこだわらず、「かわぐちロイヤルの園」のように、介護職が一丸となって取り組むことが大切だと感じました。ユニットを越えた「チームづくり」が成功のポイントだと思いましたね。
――見学をしていて、印象に残ったことはありますか?
- 現場と施設長の距離の近さです。鈴木施設長は、介護職やケアマネージャーの経験があるそうで、現場の皆さんとのコミュニケーションを大事にしていて、面接時からたっぷりと時間をかけて語り合うんだとか。職員の中には、施設長の熱い人柄に惹かれて入職を決めた方も多かったです。
――では、ここはちょっと、というところは?
- チームワークが苦手、配属ユニットに腰を据えて働きたいという方には、向かない職場かもしれません。ユニットを越えた連携が特徴の施設なので、仲間と助け合いながら仕事に取り組みたい方におすすめしたい職場です。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 鈴木施設長は、学生時代にサッカー少年だったそうで、全国大会にも出場した経験があるんだとか。仕事において「チームワーク」を大切にする姿勢は、サッカーで培ったものかもしれないですね。
チームで取り組むユニットケアに興味がある方
結婚・出産後も、仕事にやりがいを感じたい方