

医療法人社団 久遠会
西東京ケアセンター
( 介護老人保健施設 )


離職の少ない職場には、「長く働きたい!」と感じる魅力がたくさんあるはず。東京都青梅市にある老健「西東京ケアセンター」には、2012年の開設当初から活躍するメンバーも多く、職員定着率の高さが自慢とのこと。ワークライフバランスを大切に考え、無理のない勤務環境を実現しているため、産休・育休後の復帰率も高く、小さなお子さんを持つ方もいきいきと活躍しているそうです。さっそく見学に行って、その実態を確かめてきます!
- 形 態
- 介護老人保健施設
- 所在地
- 東京都青梅市/小作駅
- 病床数
- 150床(認知症専門棟40床、一般110床)

玄関
「西東京ケアセンター」があるのは、多摩川上流の自然に囲まれた青梅市友田町。最寄り駅の「小作駅」から少し離れていますが、勤務時間に合わせた無料送迎バスがあります。玄関では、入職8年目の介護福祉士さん(写真左)と、入職3年目の作業療法士さん(写真右)が迎えてくれました。「ようこそ!当施設は、利用者数・敷地面積ともに地域随一で、広い敷地内には職員用駐車場も完備しているため、マイカー通勤もOKです」。


玄関ロビー
まずは、2022年5月に新築移転した関連病院「みずほ病院」について教えていただきました。「みずほ病院は、以前は医療療養病床のみでしたが、新築移転を機に回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟も開設しました。当法人では『在宅復帰』を念頭に置いた支援に取り組んでいますが、状況に応じて、みずほ病院退院後の一時的な生活の場として当施設を選ぶ方も増えてくると思います」。


併設の友田クリニック
つづいて、併設の友田クリニックを案内していただきました。「体調が優れない時に外来受診ができるので安心です」と、お2人。併設施設が充実していますね。「他にも、居宅介護支援事業所や、訪問看護ステーションがあり、各施設の支援を組み合わせた複合的サービスの提供によって、地域に暮らす高齢者の方の暮らしを支えているんです」。


廊下
見学中に、小関看護部長にお会いできました。職員定着率がとても高いそうですね。「ええ。日勤は9時~17時の実働7時間で、残業はほとんどなく、有休消化率ほぼ100%という働きやすさが高い定着率に繋がっています。また、資格手当によって収入アップを目指せるように、手厚い資格取得支援制度を用意しているので、介護部門は8割以上のスタッフが介護福祉士の資格を有しています」と、看護部長。


研修室
お次は、プロジェクターを完備した研修室へ。「新型コロナの感染対策として、施設内研修はリモート化を進め、こちらのタブレットで受講する場合もあります」と、お2人。研修は定期的に開催されますか?「はい、毎月開催しています。多職種対象の施設全体の研修をはじめ、介護部門のレベル別研修、法人内の合同勉強会、外部研修(費用援助あり)など、さまざまな学びの機会が充実しています」。


一般棟
入所フロアの一般棟に行き、新人介護スタッフさんの指導風景を見学させていただいきました。「介護部門では、高校を卒業したばかりの新卒者の方や、他業種から転職される方なども歓迎するため、入職後はプリセプター制度によるマンツーマンの丁寧なOJTを実施しています。無資格・未経験の方には特に手厚いフォローを行っているので、介護の仕事に初めて携わる方も安心して入職して欲しいです」と、介護福祉士さん。


一般棟
ここで、モンゴル出身の介護技能実習生のお2人を紹介していただきました。「多様な人材の活躍を推進するため、外国人スタッフの受け入れにも積極的で、2022年度より3名の外国人介護職を迎えています。3人とも日常会話レベルの日本語ができますが、慣れない環境で大変だと思うので、いつでもフォローに入れる体制を整えているんです」。外国人スタッフの受け入れを機に、チームワークがさらに良くなったとのこと。


認知症専門棟
認知症専門棟の廊下に、多職種の皆さんが集まってくれました。とても和気あいあいとした雰囲気で、チームワークの良さが伝わってきます。「働く環境だけでなく、温かい人間関係も離職の少なさに大きく関係していると思います。スタッフの年齢・キャリアはさまざまですが、チームとしての団結力があり、職種間の密な連携によって常時45%以上という在宅復帰率を維持していることが自慢です」と、皆さん。


認知症専門棟
スタッフさんがインカムを装着されていますね。「はい。認知症専門棟では、静かな療養環境を実現するためにインカムで情報共有を行っているんです。職員が伝達のために大きな声を出したり、フロアを走り回っていたりすると、認知症の利用者様は落ち着くことができないので。インカムを導入したことで、利用者様のストレス軽減につながっただけでなく、業務効率もアップしました」と、スタッフさん。それは素晴らしい!


リハビリテーション室
つづいて、リハビリテーション室を案内していただきました。すごく広くて、リハビリ設備が充実していますね。「そうなんです。私は以前、病院に勤めていましたが、当施設は病院と同等レベルのリハビリ機器が揃っていて驚きました。こちらは通所の利用者様も利用しているため、新型コロナの流行以降は、密を避けるために入所の利用者様は入所フロアでもリハビリに取り組める体制を整えています」と、作業療法士さん。


保育室
最後は、子育てサポートの保育室を案内していただきました。施設内に保育室があるのは魅力的ですね!「勤務中にお子さんの体調に変化があれば職場まで連絡が来るので、すぐに駆けつけることができます。当施設では男性の育児参加も応援していて、パパさんが保育室を利用したり、お子さんの体調不良でお休みしたりするケースも増えているんですよ」と、お2人。子育てにも理解のある職場なんですね。今日はありがとうございました。

帰り道

――お疲れさまでした。離職者の少ない介護施設、いかがでしたか?
- 朝はゆっくり9時スタートで、ほぼ毎日定時の17時に退勤できるそうで、家庭やプライベートの時間を大切にできる職場でした。有休消化率もほぼ100%で、シフトの調整や休みの希望にも柔軟に対応してもらえる上に、時短勤務・日勤常勤・パート勤務などの多様な働き方も用意されていて、独身者にも家庭がある方にも魅力的な環境でしたよ。
――見学中に、印象に残ったことはありますか?
- 職員の皆さんが明るく元気な雰囲気で、施設内ですれ違うたびに、笑顔で挨拶していただいたことが印象に残りました。事務長さんや看護部長さんも気さくな人柄で、役職者と現場の職員のコミュニケーションの様子を見ているだけで、とっても良い職場だな~と感じました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 看護部長としては、介護職員のキャリア層のバランスを整えていきたいそうです。現在は、新人とベテランの二極化が進んでいるため、次世代リーダーとなる中堅層の育成を課題にしているそうですよ。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 実働時間が少ないのに残業がほとんどないって本当かな?と思いましたが、帰りの送迎バスの発車時刻は17時15分で、皆さん乗り遅れることがほぼないそうです。毎日ほぼ17時ピッタリに業務を終えているから、余裕を持ってバスに乗れるんだとか。
家庭やプライベートの時間を大切にしながら働きたい方
働きながら資格を取得して、リーダー職を目指したい方