【医療法人社団 純正会 エスポワール和泉】Webで施設見学

老健って、食事などの際には広いスペースにたくさんの入居者様が集まって、複数のスタッフで分担しながらケアをするというイメージがあります。横浜市泉区の老健「エスポワール和泉」は、10名単位のグループごとにケアを提供するユニット型というスタイルを導入しているのだとか。こちらは、残業がほとんどなく福利厚生も充実している施設なのだそう。どんな施設なのか興味津々！早速見学に行ってきますね。

「エスポワール和泉」は、相鉄いずみ野線「ゆめが丘駅」・「いずみ中央駅」、横浜市営鉄道「下飯田駅」から徒歩でアクセスできるとのこと。今回は「ゆめが丘駅」から歩き、10分ほどで到着しました。斜面を利用した建物は、外観がとてもきれいです。玄関先で出迎えてくださったのは、介護主任のスタッフさん。「ようこそ！当施設は車通勤のスタッフも多いんですよ。では早速自慢の施設をご案内しますね」。

エントランスホールは一部が吹き抜けになっていて、とても開放感があります。加えて高級感も。「ロビーの一部に大理石を使用しています。緑いっぱいの中庭も見え、入居者様・デイケア利用者様とご家族に、居心地の良さを感じていただけるつくりになっています。清潔感と快適さがいつでもあるよう、メンテナンスや掃除にも気を配っています」。

最初にご案内いただいたのはリハビリ室。入居者様だけでなく、デイケアの方のリハビリもこちらで行っているそうです。「お1人につき約20分程度の個別リハビリを行っていて、リハビリスタッフ1人につき12～15人を1日に対応します。お一人おひとりの状態に合わせてメニューを組み、リハビリを提供しています」。リハビリ室が広いので、伸び伸びとリハビリができますね。

1階ロビーの一角には、手作りの作品がたくさん並んでいます。「クラブ活動が盛んで、音楽、習字、編み物などを、スタッフの指導のもと、みなさんが楽しんでいます。その作品をこうして展示しているんですよ。クラブ活動は、単なる楽しみだけではなく、作業療法の一貫としても役立ちます」。企画と指導をしているのは、ユニットを担当していない、クラブ活動専任のスタッフさんたちなのだそうです。うまく分担されているのですね。

1つのユニットに伺ったところ、スタッフさん2人が打ち合わせ中でした。「ユニットは4交替制（早番7時～15時半、日勤8時45分～17時15分、遅番11時30分～20時、夜勤16時30分～翌朝9時30分）となっているので、交替時にはこうして引き継ぎを行うんんですよ」と介護主任さん。「担当の時間は1ユニットを1人で担当しますが、施設内には他にもスタッフがいて、看護師も常駐しているので、安心してケアができます」。

「ひとつユニットの入居者様が集まって食事などをするスペースがこちらです」と介護主任さん。「一般的な介護施設のスペースと比べるとコンパクトにまとまっているでしょう。10名すべての方々に目が行き届く広さになっているんです」。広すぎず、狭すぎず、10名の方をケアするにはちょうどいいスペースという印象で、慌ただしさもなく、落ち着いて介護提供ができるそうです。

入居者様のお部屋にもご案内いただきました。「当施設はすべて個室でトイレ付。全部で100床あります。ベッドとクローゼットのみのシンプルなお部屋ですが、ご自宅で愛用されていた品も、制限はありますがご持参いただけます。特別室もあって、そちらにはチェストとオーディオセットが完備されています」。広さは充分で、車椅子を利用される方も楽に移動ができそうです。個室はプライバシーが守れていいですよね。

続いてご案内いただいたのはスタッフ休憩室。「それほど広くはないですが、横になれるぐらいのスペースはあるので、休み時間はここでゆっくり過ごすスタッフも多いんですよ。もちろん男女別に用意しています」と介護主任さん。更衣室としての機能だけではなく、横になれるっていいですよね。リラックスできますし、昼休みなら数分間お昼寝もできますね。こうしたスペースがあるって魅力的です。

「職員食堂も完備されています」と、連れてきていただきました。一食300円で、夜勤のときは夕飯と朝食が無料で提供されるそうです。おすすめのメニューを教えてください。「どれも美味しいんですよね。すべてのメニューがおすすめです」と介護主任さん。厨房の方に聞いたところ、特に人気なのは、カレー、とんかつ、三色丼などとのこと。壁にはメニューの写真が貼ってあり、どれもすごく美味しそう！

「こちらもぜひ見てください」とご案内いただいたのが5階のテラス。うわあ、いい眺めですね！「今は夏なのでちょっと見えづらいのですが、ここからは富士山がきれいに見えるんですよ。スタッフにも入居者様にも大人気のスポットで、夜勤明けや朝の仕事前に、わざわさ別の階からこちらに来て、富士山を眺めるスタッフも多いんです」。空気が澄んだ冬の朝などは、本当にきれいな富士山が見えるのだそうです。

最後にご案内いただいたのは敷地内の駐車場で、一角は畑になっていました。「作業療法の一貫として、入居者様とスタッフがこちらで野菜を作っています。駐車場は無料で利用できます」。それなら車通勤も安心ですね。野菜もすくすくと育っていて癒されました。今日は本当にありがとうございました。

――お疲れさまでした。ユニット型老健、いかがでしたか？

ユニット型老健は、想像していた以上に、一人ひとりの入居者様とゆとりを持って関われる場であることが実感できました。また、施設全体がおだやかな雰囲気に満ち溢れていたことも印象に残りました。みなさんにこやかで、人間関係の良さが伝わってくるんです。

――人間関係の良さって大切ですよね。

案内してくださった介護主任さんが9年前に入職された時点で、本当に良い雰囲気の施設だったそうです。看護師長さんも介護主任さんも、その人間関係の良さを継続できるよう、目配り、気配りを欠かさないよう心がけています、とおっしゃっていました。

――では、ここはちょっと、という点は？

介護主任さんは、「対面による研修の機会を増やしていきたい」とおっしゃっていました。これはどこの職場も同様だと思うのですが、コロナ禍で研修のあり方も変化しましたよね。オンラインのメリットもありますが、やはり研修内容によっては対面のほうがわかりやすいものも多いと思います。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

「エスポワール和泉」から徒歩10分ほどのところにある相鉄線「ゆめが丘駅」周辺は、現在、駅のリニューアルと駅周辺の再開発がすすめられていて、2024年夏には140店舗がはいる大型商業施設が完成する予定なのだそうです。仕事帰りに最寄り駅でショッピングが楽しめるなんて、すごく便利。これは楽しみですね！